『中国本土のトランプ』から文化の語り手へ:重慶出身インフルエンサーRyan Chenの2025年 video poster
2025年、重慶出身のインフルエンサーRyan Chenさんが、英語教える動画から一転して「トランプものまね」で注目を集め、約1年で100万人規模のフォロワーを獲得したとされています。年の瀬のいま、本人は“政治”ではなく、中国本土の地域文化を伝える方向へ舵を切っている点が静かに話題です。
1年で一気に広がった存在感——出発点は「英語」
Ryan Chenさんはもともと英語を教える内容で発信していました。学習系コンテンツは「役に立つ」一方で、視聴者に届くまでに時間がかかりやすいジャンルでもあります。ところが、ある“偶然のひねり”がきっかけになり、拡散のスイッチが入ったといいます。
「トランプになりきる」動画がバズに——愛称は『中国本土のトランプ』
転機になったのは、ドナルド・トランプ氏の口調や雰囲気を誇張して演じる「なりきり」動画でした。ネット上では国内外の視聴者から、遊び心のある呼び名として「中国本土のトランプ」といったニックネームも付いたとされます。
ただし、本人の発信の中心は政治的主張ではなく、あくまでパフォーマンスとしての“キャラクター”です。強い記号性を持つ人物を演じることで、短尺でも印象に残りやすい——SNS時代らしい広がり方と言えるでしょう。
“政治の人”ではなく“文化の語り手”へ:重慶と中国本土の多様さを見せる
興味深いのは、Ryan Chenさんが注目を得た後に選んだテーマです。話題性の高いものまねを入口にしながら、発信の軸を重慶の活気ある暮らしや文化、さらに中国本土の各地域の多彩な魅力へと広げているとされています。
軽やかなエンタメが、海外の視聴者にとって「リアルで生き生きとした中国本土」を覗く窓になる——本人はそうした方向性を強めているようです。
キャラクターが強いほど難しくなる「中身」の伝え方
一方で、「トランプものまね」という強い看板は、本人の実像より先に“イメージ”だけが独り歩きしやすい側面もあります。何を伝える人なのか、どこまで演技でどこからが本人なのか。発信が大きくなるほど、その線引きがコンテンツの信頼感を左右しやすくなります。
2025年末、本人が語った手応えと「これから」
2025年も終わりに近づく中、Ryan Chenさんは「『トランプ』の裏側にある自分自身」をどう見せるか、そして今年得た注目をどう受け止めるかについて、考えや希望を語ったといいます。短期的なバズで終わらせず、文化を“伝わる形”に翻訳していく——その課題に向き合う姿勢が、次の一年の焦点になりそうです。
- 英語教育→なりきり動画→文化発信という展開が、2025年のSNSの空気感と重なった
- 重慶というローカルな題材が、逆に「具体性」として受け取られやすい
- 強いキャラクターを入口にしつつ、本人の“中身”をどう積み上げるかが今後の鍵
年末の振り返りが多いこの時期、エンタメと文化発信の間を行き来するRyan Chenさんの動きは、SNSで「伝える」ことの難しさと面白さを同時に映しています。
Reference(s):
From 'Chinese Trump' to cultural storyteller: Ryan Chen unfiltered
cgtn.com








