香港株が年初高、財政司司長が語る2026年成長プランとAI期待 video poster
2026年の幕開け、香港特別行政区(SAR)の株式市場が1カ月ぶり高値まで上昇しました。背景にあるのは、中国本土の人工知能(AI)分野への楽観が続いていること、そして2025年末に示された「香港は資金が集まる場所」という強いシグナルです。
年初の株高は何を映しているのか
提示された情報によると、香港の株式市場は2026年の取引開始直後に堅調な出足となり、1カ月ぶりの高値を付けました。市場心理を支えている要因として、中国本土のAIセクターへの持続的な楽観が挙げられています。
株価の動きは、企業の足元の業績だけでなく、投資家が「次に伸びる分野」をどこに見ているかを反映します。AIへの期待が続く局面では、関連企業だけでなく、資金が流入しやすい市場全体の地合いにも影響が及びやすくなります。
2025年末に示された“資金の磁力”:IPO調達で世界首位
香港は2025年を、グローバル市場にとって象徴的な結果で締めくくりました。IPO(新規株式公開)の資金調達額で世界1位となり、NYSEとNASDAQの合計を上回ったとされています。さらに、強い国際資本の流入に支えられた点も強調されています。
この2つ(年初の株高と、前年のIPO実績)は別の出来事に見えて、投資家にとっては一本の線でつながります。つまり「資金が集まり、上場の受け皿にもなれる市場かどうか」という評価です。
成長率3.2%見通し、では“自信”の源泉はどこか
GDP成長率は3.2%が見込まれ、勢いは2026年にも持ち越されるとされています。ここで浮かぶのが、「その自信はどこから来るのか」「どう持続させるのか」という問いです。
この点について、香港SARの財政司司長であるPaul Chan Mo-po氏はCGTNのインタビューで、楽観のドライバーと2026年の成長設計を説明しました。
財政司司長が示した2026年の成長プラン:3つの柱
インタビュー内容として示された骨子は、次の3点です。
- 国家のテクノロジー発展を支援:技術革新の流れと市場の期待を、香港の成長機会へつなげる考え方。
- 粤港澳大湾区(Greater Bay Area)との統合を深化:域内連携を、投資・企業活動・人材などの面でさらに進める方向性。
- 投資家ベースのさらなる多様化:国際資本流入の勢いを踏まえつつ、資金の出入りに強い市場構造を意識する狙い。
ポイントは、目先の株高を「追い風」として語るだけではなく、成長の土台(テック、域内連携、投資家層)を同時に整えるという設計図になっている点です。
2026年に注目したい“見え方”の変化
今回の材料が示すのは、香港が「資本市場としての強み」を、AIをめぐる期待と接続しようとしていることです。今後を読むうえでは、次のような観点が手がかりになります。
- AI関連の楽観がどの程度、広い産業や市場全体に波及するか
- IPOで示された「資金の磁力」が、2026年も継続的に確認されるか
- 大湾区との統合が、企業の意思決定や投資行動にどう表れるか
年初の株高はニュースとして分かりやすい一方で、本当に大事なのは「その期待が、制度・資金・企業活動のかたちとして積み上がるのか」という時間のかかる部分です。2026年は、その輪郭が少しずつ見えてくる年になりそうです。
Reference(s):
Hong Kong SAR financial secretary lays out 2026 growth plan amid stock surge
cgtn.com








