香港、2025年GDP成長3.2%見通し 年末総括が示した強さと次の焦点 video poster
2026年の年明けにあたり、香港特別行政区(香港SAR)政府の陳茂波(ポール・チャン)財政長官が2025年の年末総括で示した「GDP成長率3.2%見通し」は、金融・観光・輸出の底堅さと、次の成長エンジンづくりが同時進行していることを映します。
年末総括で示された「3.2%」という見通し
陳氏は、香港の2025年の経済パフォーマンスについて、GDP(国内総生産)の成長率が3.2%になる見通しだと強調しました。景気の強弱を語る際、GDPは「経済全体の増え方」を表す代表的な指標で、行政の政策運営や企業の投資判断にも影響しやすい数字です。
底堅さを支えた3つの分野:金融・観光・輸出
総括の中でポイントとして挙げられたのは、次の主要セクターです。
- 金融:香港の中核産業として、国際金融の結節点という役割を改めて印象づけました。
- 観光:人の往来が地域経済に与える波及(消費・雇用)を支える要素として言及されました。
- 輸出:外需の影響を受けやすい一方で、回復力(レジリエンス)を示した分野として位置づけられました。
これらが揃って「持ちこたえた」ことが、2025年の堅調さの背景として語られています。
「グローバル金融ハブ」の再確認と、その意味
陳氏は、金融を軸にしながらも、観光や輸出といった実体経済の動きが重なることで、香港がグローバル金融ハブとしての役割を保っている点を強調しました。金融の強さは、資金調達や投資の呼び水になる一方、観光・輸出の回復は、地域の雇用や家計のムードにもつながりやすい——この「二層構造」が、数字の裏側の読みどころになりそうです。
2026年以降の視線:第15次五カ年計画と「イノベーション」
年末総括は過去を振り返るだけでなく、先の布石も示しました。香港SARは、中国の第15次五カ年計画との整合を意識しながら、イノベーションとテクノロジーを軸に「新産業の成長」と「質の高い機会の創出」を進める方針だとしています。
ここでの焦点は、短期の景気対策というより、次のような中期テーマに近いものです。
- 新しい産業を育て、成長源を複線化できるか
- 高付加価値の雇用やキャリア機会を、どれだけ具体化できるか
- 金融中心地としての強みを、技術・産業政策とどう接続するか
今後のチェックポイント(読み方のヒント)
2026年に入った今、今回の総括を手がかりに見るなら、次の点が材料になりそうです。
- 3分野(金融・観光・輸出)の「同時回復」が続くか、それとも濃淡が出るか
- イノベーション政策が、投資や雇用の数字として見え始めるタイミング
- 国際金融ハブとしての機能が、実体経済の活力にどう波及するか
2025年の堅調さが確認された一方で、次の局面は「新しい成長の形」をどこまで作れるか——年末総括は、そのスタートラインを示したと言えそうです。
Reference(s):
cgtn.com








