海南自由貿易港は「競争より協業」──香港・シンガポール・ドバイとどう組むのか video poster
2026年の年初、海南自由貿易港(FTP)をめぐり「既存の自由貿易ハブと競うのではなく、協業したい」という発言が注目されています。中国香港特別行政区(香港)、シンガポール、ドバイを“手本”であり“パートナー”と位置づけた点が、このニュースの核心です。
何が語られたのか:協業を前面に
海南の関係者は、海南自由貿易港(FTP)が、香港、シンガポール、ドバイといった国・地域の既存ハブを「競争相手」としてではなく、「協力相手」として捉えていると強調しました。これらのハブは、海南の発展にとってのロールモデル(手本)であり、同時に重要なパートナーだという位置づけです。
なぜこの言い回しが重要なのか
自由貿易を掲げる拠点同士は、機能が重なれば“取り合い”にも見えがちです。そこで「競争ではない」と先に言葉で線引きすることは、周辺の受け止め方を和らげ、連携の余地を広げる狙いがあると読み取れます。
「手本」であり「パートナー」──二つの意味
今回の発言は、香港・シンガポール・ドバイを一段上に置く表現にも、横並びの協力を示す表現にも聞こえます。ポイントは、二つを同時に言っているところです。
- 手本(ロールモデル):すでに機能している自由貿易ハブの運用や魅力の出し方を参照する
- パートナー:相互につながり、補完関係を作る余地があるというメッセージ
協業とは具体的に何を指すのか(見え方の整理)
現時点で詳細な枠組みが示されたわけではありませんが、「協業」という言葉が指し得る方向性は大きく分けて整理できます。
- 役割のすみ分け:同じ機能を奪い合うのではなく、強みを分担して補う
- ネットワーク化:拠点同士が結びつくことで、利用者の選択肢を広げる
- 運用ノウハウの参照:先行するハブの経験を学び、制度や手続きの改善につなげる
読者が押さえたい見どころ:競争の否定は、競争の終わりではない
「競わない」という言葉は、対立の否定であると同時に、関係づくりの宣言でもあります。ただ、自由貿易ハブの世界では、協力と競争が同時に存在することも珍しくありません。今回の発言は、海南自由貿易港が周辺の成熟した拠点を意識しながら、まずは“共存”の語彙で語り始めた——そのスタート地点を示すものとして受け止めるのがよさそうです。
Reference(s):
Hainan Free Trade Port collaborates with existing free trade hubs
cgtn.com








