小寒の遼寧・臥龍湖でオジロワシ舞う 凍てつく冬の生態系サイン video poster
2026年1月上旬、「小寒(しょうかん)」の厳しい冷え込みの中でも、生命の気配は消えません。中国・遼寧省の臥龍湖自然保護区では、オジロワシ(white-tailed eagle)が凍てつく風を切り、水面すれすれを滑空しながら獲物を狙う姿が伝えられています。冬のただ中で見られるこの大型猛禽は、環境の“健康状態”を映す存在としても注目されています。
「小寒」とは何か──いちばん寒い時期へ向かう節目
小寒は、中国の旧暦に基づく二十四節気のうち、最後から2番目にあたる節気です。冬の寒さがいよいよ本格化し、「最も苦い冷え込み」と表現される時期でもあります。
一方で、太陽が北へ向かう動きによって日照時間は少しずつ伸び、氷や霜の下では季節の“次”を準備する変化も進みます。冬の厳しさと、わずかな前進が同居するのが、この時期の特徴です。
臥龍湖自然保護区で目撃されるオジロワシの狩り
臥龍湖自然保護区では、オジロワシが氷の張る水辺を低く飛び、獲物を探して狩りを行う様子が描写されています。オジロワシは中国の「国家一級保護」の猛禽で、別名「空の虎」とも呼ばれる存在です。
報告された狩りの対象は、次のようなものです。
- 魚
- 鳥類
- 小型哺乳類
凍てついた環境下でこうした捕食行動が成立していること自体が、水辺の生き物の連なり(食物網)が保たれていることを示唆します。
「ユーラシアの古い鳥」──なぜ“生態系のバロメーター”なのか
オジロワシはユーラシアに由来する古い系譜の鳥とされ、環境の変化に敏感な存在として語られます。記事では、彼らの姿が見られることを「バランスの取れた、いきいきとした生態系の証拠」と位置づけています。
猛禽は食物連鎖の上位に立つため、餌となる生物が一定量存在し、その生物を支える水辺や湿地の状態が保たれていないと、長くは定着しにくいと考えられます。冬の冷え込みの中でなお飛来・活動が確認されることは、保護区の環境が機能していることを示す一つのサインとして受け止められています。
凍る季節に浮かぶ、もう一つのメッセージ
冬は「何もない季節」に見えがちです。しかし、小寒の臥龍湖で描かれるオジロワシの滑空と狩りは、氷点下の世界にも確かな循環があることを思い出させます。日が少しずつ長くなるこの時期、自然の変化は派手ではなくても、確実に積み重なっていきます。
Reference(s):
Wings over winter: The white-tailed eagle's northern sojourn
cgtn.com








