中国本土のビザ免除が「実感ある効果」—在中アイルランド商工会議所が語る上海の重要性 video poster
中国本土のビザ免除政策が、アイルランド企業の往来と協業に“目に見える変化”をもたらしている—在中アイルランド商工会議所のピーター・マーキー氏(会長)がCGTNに対し、教育やIT、人と人の交流まで幅広い分野で新しい機会が開いていると語りました。2026年1月現在、移動のしやすさが国際ビジネスの体感値を変えつつあります。
「つながりが近づくほど、協力の余地が広がる」
CGTNによると、マーキー氏は、近年の“コネクティビティ(つながりやすさ)”の高まりが、アイルランドと中国本土の協力機会を押し広げていると述べました。ビジネスだけでなく、教育・技術・人的交流といった領域で、関係が立体的になっていく手応えがあるという趣旨です。
ビザ免除がもたらす「実務の変化」
ビザ免除は制度上の変更に見えますが、現場では意思決定の速度や接点の作り方に影響します。出張のハードルが下がることで、短い訪問でも“会って話す”機会が増え、協業の初速が上がりやすくなります。
- 商談・視察の頻度増:予定を組みやすく、移動の心理的コストが下がる
- 教育・研修の往来:短期プログラムや交流の設計がしやすい
- 人的ネットワーク:再訪問が容易になり、関係が“点”から“線”へ
協力領域は教育、IT、そして人と人の交流へ
マーキー氏は、協力の伸びしろとして、教育、IT、people-to-people(人と人の交流)を挙げています。分野が多様であるほど、景気や単一プロジェクトの浮き沈みに左右されにくく、交流の裾野が広がりやすいのが特徴です。
教育:知の往来が、次のビジネスも連れてくる
教育交流は成果が数字になりにくい一方で、長期的には研究・就職・起業・共同開発へと接続しやすい領域です。移動の円滑化は、こうした“時間のかかる協力”の立ち上がりを支えます。
IT:距離よりも「接点の密度」が勝負になる
ITはオンラインで完結しそうに見えますが、初期の信頼構築や要件定義、運用のすり合わせでは対面が効く場面も少なくありません。往来が増えることで、共同プロジェクトの粒度が上がる可能性があります。
人と人の交流:文化イベントが“共有理解”を育てる
記事内では、アイルランドの人気バンドWestlifeの上海公演に触れつつ、文化面の交流が話題として紹介されています。こうしたイベントは直接の契約に結びつかなくても、都市への親近感や会話の糸口を増やし、結果的にビジネス環境の“温度”を変えることがあります。
上海が「ゲートウェイ」とされる理由
マーキー氏は、上海が協業・成長・相互理解に向けた重要な入口(ゲートウェイ)であり続けている点も強調しました。国際的なビジネスの集積や多様なプレーヤーが存在する都市では、偶然の出会いが次の案件に化けることもあります。
2026年の注目点:往来が増えた後、何が定着するか
ビザ免除で移動がしやすくなると、最初に増えるのは出張や視察、短期交流です。次に問われるのは、それが共同研究、継続的な人材交流、具体的な協業案件として定着するかどうか。上海を起点にした動きが、教育やITを含む幅広い領域でどのような形で積み上がっていくのか、2026年の国際ニュースとして静かに注目されます。
Reference(s):
Irish Chamber of Commerce in China: China's visa-free policy is driving real impact
cgtn.com








