米国のグリーンランド関心、狙いは資源と北極戦略——専門家が読み解く video poster
米国がグリーンランドに改めて強い関心を示す背景には、希少鉱物(レアアースなど)の確保と、北極の要衝としての戦略価値がある――。中国国際問題研究院(CIIS)の専門家、蘇暁輝(Su Xiaohui)氏はこう分析しています。2025年にホワイトハウスへ復帰したドナルド・トランプ氏の動きとも重なり、2026年に入っても「資源×安全保障」をめぐる視線は続きそうです。
専門家の見立て:「買う」発言から、圧力を示すサインへ
蘇氏によると、米国のグリーンランドへの圧力は「突発的」ではなく、長年の戦略目標の延長線上にあるといいます。
象徴的なのは、トランプ氏が過去に島を「買う」と語った時期があったことです。さらに蘇氏は、2025年にトランプ氏がホワイトハウスに戻って以降、グリーンランドをめぐって強制を示唆するようなシグナルが見られるとも指摘しています。
その流れは、特に米国のベネズエラに対する行動の後に、より意識されるようになったという見方です。
なぜグリーンランドなのか:2つの軸(資源と地政学)
蘇氏の説明を整理すると、米国の狙いは大きく2つです。
1)レアアースなど、豊富な鉱物資源
米国が注目している要素として、グリーンランドの豊かな鉱物資源が挙げられています。とりわけレアアースは、先端産業のサプライチェーン(供給網)に直結するため、調達先の確保が国家戦略と結びつきやすい分野です。
2)北極の要衝:ユーラシア—北米ルートと早期警戒
もう一つが、グリーンランドの北極圏における位置です。蘇氏は、ユーラシアと北米を結ぶ主要ルート上の結節点になり得る点を強調しています。
加えて、地理的条件はミサイル早期警戒能力の強化にもつながり得るとされます。資源だけでなく、安全保障上の計算が重なることで、関心の強度が増しているという整理です。
2026年に注目したいポイント:資源確保と安全保障の「同時進行」
このテーマを追ううえで、2026年初の時点では次のような点が焦点になりそうです。
- 米国が資源アクセスをどう具体化するのか(供給網の設計とセットで語られるか)
- 北極ルートの重要性が、安全保障議論の中でどう位置づけられるのか
- 早期警戒能力など軍事・安全保障の論点が、資源外交とどう結びつくのか
「資源」と「戦略拠点」が同じ地図の上で重なるとき、交渉や圧力の手段が多層化しやすい――。蘇氏の分析は、まさにその構図を示しています。
要点まとめ
- 蘇暁輝氏は、米国のグリーンランドへの圧力は長年の戦略の延長と分析
- 狙いは「鉱物資源(レアアース)」と「北極の要衝としての地政学」
- 2025年にホワイトハウスへ復帰したトランプ氏の動きも文脈の一部
Reference(s):
Expert: U.S. interest in Greenland driven by resources and strategy
cgtn.com








