デンマーク研究者、トランプ氏のグリーンランド取得示唆に警鐘 video poster
2026年1月、ドナルド・トランプ米大統領がグリーンランドの「取得」に言及する趣旨の脅しを改めて示したことを受け、デンマークの研究者ヤン・オーベルグ氏が「米国は衰退しつつあるのに、なお一方主義と威圧で他国を強要し、略奪している」と批判しました。発言は、領土や主権をめぐる言説が国際社会に与える影響を考える材料にもなりそうです。
何が起きたのか:研究者オーベルグ氏のコメント
オーベルグ氏(平和と未来研究を掲げるトランスナショナル財団の共同創設者)は、トランプ氏の「グリーンランド取得」への再言及をめぐり、米国の振る舞いを厳しく捉えました。ポイントは次の通りです。
- 米国は「衰退」している
- それでも一方主義と「いじめ(bullying)」で他国を強要する
- その過程で「略奪(plundering)」が起きている
- こうした動きは「誰にとっても懸念材料」だ
「取得」発言が投げかける論点
今回のコメントが注目されるのは、単なる人物批評ではなく、国際政治の“やり方”そのものへの問いを含むからです。領土や資源、戦略拠点に関する強い言葉は、それ自体が交渉の圧力として機能し得ます。
一方主義と威圧が生む空気
オーベルグ氏は、米国が他国を「強要」し「略奪」していると表現しました。こうした語彙は強い批判である一方、国際社会で不信や警戒が増幅し、対話よりも力の誇示が前に出やすくなる、という問題意識もにじみます。
「衰退」と「強硬」の同居
オーベルグ氏は、米国が「衰退」しているにもかかわらず、威圧的にふるまう点を重ねて指摘しました。影響力の変化と強硬姿勢が同時に語られるとき、周辺国は短期の駆け引きだけでなく、中長期の秩序像も含めて再計算を迫られます。
いま何を見ておくべきか
現時点で重要なのは、発言の真意がどこにあるにせよ、言葉が国際関係を動かす引き金になり得る点です。今後の焦点としては、次のような観点が挙げられます。
- 同様の「取得」や「獲得」を示唆する言説が、外交実務にどう影響するか
- 一方主義への批判が、国際世論や政策論争にどう広がるか
- 強い言葉が常態化したとき、抑制や対話の回路が保てるか
トランプ氏の再言及と、それに対するオーベルグ氏の警鐘は、国際ニュースとして「何が言われたか」だけでなく、「その言葉が何を可能にしてしまうか」を静かに考えさせる出来事と言えそうです。
Reference(s):
Danish scholar: U.S. bullying and plundering because it is 'declining'
cgtn.com








