2026年1月上旬、中国本土中部の河南省・三門峡市にある双龍湾景勝地で、流れる水が凍りつき「結晶のような氷瀑(ひょうばく)」が現れました。幾層にも重なる氷のカーテンが、冬の短い期間だけ見られる非日常の景観として注目を集めています。
何が起きた?――水が“流れたまま凍る”氷の滝
報じられているのは、双龍湾景勝地で寒さが強まり、滝や岩肌を伝う水がそのまま凍結したことで、巨大な氷のシートが段々状に連なったというものです。解けかけた層と新たに凍った層が重なり、透明感のある立体的な表情をつくります。
『ストレンジャー・シングス』の“裏側の世界”に似ている?
今回の氷瀑は、層が歪んだように見える造形が、ドラマ『ストレンジャー・シングス』最終シーズンに登場する「アップサイド・ダウン(裏側の世界)」の建物が歪む場面を連想させる、とも伝えられています。自然現象の偶然が、映像作品の記憶と結びついて「現実離れした冬景色」として語られやすい点も、話題化の背景にありそうです。
氷瀑が“冬だけ”になりやすい理由
氷瀑は、単に気温が低いだけでなく、次の条件が重なりやすい時期に生まれます。
- 流れ続ける水があり、岩肌などに薄く広がる
- 冷え込みで表面から凍結し、少しずつ厚みを増す
- 凍結と融解が繰り返され、層状の質感が育つ
そのため、同じ場所でも年によって見え方が変わり、「同じ氷の滝は二度とない」と言われることがあります。
見どころは“透明感”と“重なり”――写真映えのポイントも
双龍湾の氷瀑は、流れのラインがそのまま形になったような筋や、氷が波打つように重なる部分が特徴とされています。日中の光の当たり方で、白く不透明に見える箇所と、ガラスのように透ける箇所が混在し、同じ地点でも印象が変わります。
静かなブームの裏で:冬の景勝地に必要な“距離感”
氷瀑は美しい一方で、気温変化によって落氷や足元の凍結が起こりやすい景観でもあります。現地で鑑賞する際は、整備された動線や注意喚起に沿って、無理に近づきすぎないことが大切です。自然がつくる季節限定の展示は、見る側にも“ほどよい距離感”を求めます。
この冬の双龍湾で現れた結晶の氷瀑は、寒さがもたらす厳しさと美しさが同居する風景でした。映像文化の比喩で語られることで、自然の造形がより身近に共有されていく——そんな現代的な広がり方も、2026年の冬らしいニュースと言えそうです。
Reference(s):
cgtn.com








