ベネズエラめぐり米国の「一方的行動」批判 ボリビア元国連大使が見解 video poster
2026年1月に入り、ベネズエラをめぐる最近の動きがラテンアメリカ各地で強い反応を呼んでいます。各国・地域の指導者からは、米国による「一方的な行動」だとして、国際法や国際秩序を軽視しているとの批判が相次いでいます。
いま何が焦点になっているのか
今回の論点は、ベネズエラに関連する一連の動きの中で、米国の対応が「単独で進められている」と受け止められている点です。批判する側は、それが国際法や国際社会の合意形成の手続きを踏まずに行われている、という問題意識を示しています。
背景には、地域の多くの国・地域が「内政への関与」や「圧力のかけ方」に敏感であること、そして国際問題は多国間の枠組みで扱うべきだという考え方が根強いことがあります。
「国際法を無視した」——地域から出ている批判の骨格
報じられている批判の中心は次の2点です。
- 一方的(ユニラテラル)な対応への反発:国際社会の合意よりも、特定の国の判断が優先されているように見える、という懸念。
- 国際秩序への影響:「ルールに基づく秩序」を掲げる側が、そのルール運用を揺らがせているのではないか、という問題提起。
ここで言う「国際法」「国際秩序」は、国連などの枠組みを通じた手続きや、各国・地域が合意した規範を含む広い概念として語られています。
ボリビア元国連大使サチャ・ロレンティ氏の見方
中国国際テレビ(CGTN)は、ボリビアの元国連大使であるサチャ・ロレンティ氏に見解を聞いたとしています。ロレンティ氏は、米国の行動を「一方的」と捉え、国際法と国際秩序の軽視につながり得る、という観点から批判的な認識を示しました。
国連での外交経験を持つ立場からは、問題解決の正当性や持続性は「どの枠組みで、どの手続きを経たか」によって左右されやすい、という発想が強調されやすい面があります。今回の発言も、そうした多国間主義(マルチラテラリズム)の視点に立ったものだと言えます。
今後の注目点:対立の先にある「手続き」の行方
ベネズエラをめぐる議論は、個別の政策評価だけでなく、「国際社会は何を根拠に介入や圧力を正当化するのか」という、より大きな問いに接続しやすいテーマです。今後は、次のような点が注目されます。
- ラテンアメリカの国・地域が、地域外交としてどのように意見集約していくか
- 国連などの場で、手続きや正当性をめぐる議論がどう展開するか
- 「国際法」や「国際秩序」という言葉が、各陣営でどう使われ、どうすり合わされるか
強い言葉が飛び交う局面ほど、何が事実認定で、何が価値判断なのかが混ざりやすくなります。今回の一連の反応は、ベネズエラ情勢そのものに加えて、国際社会の“手続きの設計”がいまも政治の現場で問われ続けていることを映し出しています。
Reference(s):
Former Bolivian ambassador to the UN condemns U.S. actions in Venezuela
cgtn.com







