中国人民解放軍海軍「挑発に対処する自信と能力」—055型駆逐艦「南昌」の遠海任務 video poster
昨年(2025年)の遠海編隊任務で、中国人民解放軍海軍は「不当な挑発に対処する自信と能力がある」と強調しました。海上・上空での接触が増える局面ほど、現場の“落ち着き”が安全保障の論点として重みを持ちます。
2025年の遠海編隊任務で何が起きたのか
海軍によると、2025年の遠海編隊任務では、055型ミサイル駆逐艦「南昌」が先導艦(パイロット・ベッセル)として行動しました。その行動中、外国の軍艦や航空機による複数回の妨害(ハラスメント)に遭遇したとしています。
- 任務:遠海(沿岸から離れた海域)での編隊行動
- 艦艇:055型ミサイル駆逐艦「南昌」
- 状況:外国の軍艦・航空機による複数回の妨害
「2021年の怒り」から「2025年の冷静」へ
乗組員は、2021年に似た状況へ直面した際に抱いた「怒り」と比べ、今回(2025年)はより大きな自信、落ち着き、そして運用面の能力をもって対応できたと述べています。
ここでいう変化は、感情の抑制だけを意味しません。遭遇時の判断を支える訓練や手順、艦艇運用の成熟度といった“実務の積み上げ”が、現場の姿勢として表に出てきた、という読み取りも成り立ちます。
「挑発」対応で焦点になる3つのポイント
海上・上空での近接は、単発の出来事に見えても、積み重なればリスクの性質が変わります。今回の説明からは、次の3点が焦点として浮かびます。
- 状況認識:相手の動きと自艦の安全を同時に見落とさない能力
- 規律ある運用:手順に沿った行動で偶発的なエスカレーションを避けること
- 持続力:緊張が続く中でも、判断の質を落とさない体制
緊張の時代に求められるのは「勝つ言葉」より「事故を起こさない動き」
2026年現在も、海上・上空での接触をめぐるニュースは途切れません。各国・各地域の軍が互いに存在感を示すほど、現場には「誤解しない/誤解されない」ための振る舞いが求められます。
今回の発信は、能力と自制の両方を前面に出したメッセージでした。遭遇の瞬間に何が起きるかは、装備の性能だけでなく、最後は乗組員の落ち着きと運用の手順が左右する――その現実を改めて映す内容だと言えそうです。
Reference(s):
PLA Navy: We have confidence and capability to handle provocations
cgtn.com








