中国本土・福建省沖に世界初20MW洋上風車を設置 年8000万kWhへ video poster
中国本土・福建省の沖合で、世界初となる出力20メガワット(MW)の洋上風力発電用タービンがこのほど設置されました。系統(送電網)に接続されれば、年間8000万キロワット時(kWh)以上を発電し、約4万4000世帯分の電力をまかなえる規模になるといいます。
何が「20MW」を特別にするのか
今回設置された洋上風車は、単体で20MWという大型仕様です。発電量の目安としては、送電網につながった後に年間8000万kWh超を生み出す計画で、家庭の電力需要に置き換えると約4万4000世帯分に相当するとされています。
数字で見るポイント
- 出力:20MW(世界初の規模)
- 年間発電量:8000万kWh以上(系統接続後)
- 電力供給の目安:約4万4000世帯分
設置の難所:大型ブレードを「正確に」つなぐ
洋上での据え付けは、海況などの厳しい条件に左右されます。そこで作業チームは、最大2000トンを持ち上げられる次世代の大型設置船を投入し、先進的な測位(位置決め)システムも活用しました。
設置作業では、長さがそれぞれ約150メートルに迫る3枚の巨大ブレード(羽根)を、高さ174メートルまでつり上げ、中央のハブ(接合部)に精密に取り付けたとされています。サイズが大きいほど、わずかなズレが工程全体に影響するため、「持ち上げる力」だけでなく「狙った位置に合わせ込む精度」も重要になります。
環境面のインパクト:石炭換算とCO2削減
環境面の試算としては、この規模の風車1基で、年間およそ2万4000トンの石炭使用を代替でき、二酸化炭素(CO2)排出を約6万4000トン削減できるとされています。発電量の大きさが、そのまま燃料消費と排出量の抑制効果に直結する、という見え方です。
次に注目されるのは「系統接続後」の実績
今回のニュースの焦点は、設置の成功に加えて、今後の系統接続後にどれだけ安定的に発電できるかという点です。年間8000万kWhという見込みが、運用の現場でどう積み上がっていくのか。大型化が進む洋上風力の“次の標準”を占う材料になりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








