送電線に氷が張る標高3,300m——中国本土が投入する「除氷ロボット」とは video poster
標高3,300メートルの厳しい環境では、送電線の着氷が電力の安定供給を脅かします。中国本土では、この課題に対応するため、送電線の氷を取り除くロボットを現場に送り、冬のリスク低減を図っています。
なぜ「送電線の氷」が厄介なのか
冬場、気温や風、湿度などの条件が重なると、送電線に氷が付着していきます。とくに高地では天候が急変しやすく、氷が増えることで送電設備に余計な負荷がかかりやすい状況になります。
着氷が進むと、一般に次のような懸念が高まります。
- 重量増:線や部材に負荷がかかりやすくなる
- 揺れやすさ:風などで不安定になりやすい
- 復旧の難しさ:高地・悪天候では人手の作業が制約されやすい
中国本土が送った「除氷ロボット」—狙いは安全と効率
今回のポイントは、送電線の除氷という危険を伴いやすい作業にロボットを投入している点です。標高3,300メートルという条件では、作業員の移動や長時間作業そのものが負担になりがちです。
ロボットを使うことで、現場対応は次の方向に寄せられます。
- 作業の安全性:危険な局面での人の直接作業を減らす
- 対応の速さ:状況に応じて投入しやすくする
- 安定供給:送電線トラブルの芽を早めに摘む
「インフラ×ロボット」は、冬の現場で存在感が増す
インフラの現場では、点検や保守を機械に任せる動きが続いています。着氷は季節要因が強く、しかも高地では作業条件が厳しいため、ロボット投入の意義が分かりやすい領域でもあります。
2026年1月のいまは、寒さが厳しい時期です。電力を止めないための「予防的な保守」として、こうした技術の運用がどこまで広がるのかも注目点になりそうです。
見えてくる論点:便利さの裏側で、何が変わる?
ロボット活用が進むほど、現場の仕事は「危険な作業」から「運用・監視・判断」へ比重が移ります。その一方で、機器の整備や投入判断、想定外の天候への備えなど、人の役割が消えるというより“変わる”側面もあります。
冬の送電線対策は地味ですが、暮らしの基盤に直結します。高地の厳しい自然条件にどう向き合うのか——除氷ロボットは、その問いへの一つの実装例として読めます。
Reference(s):
cgtn.com








