2026年の幕開け早々、中国本土は「海上」からの衛星打ち上げを実施しました。1月16日未明(北京時間)に商業ロケットが発射され、IoT向け衛星群「天啓(Tianqi)コンステレーション」の衛星4機が軌道に投入されたとされています。
何が起きた?――1月16日、2026年最初の海上打ち上げ
発表によると、商業ロケット「CERES-1(セレス1)Y7」は1月16日午前4時10分(北京時間)に海上から打ち上げられ、天啓コンステレーションの「第6グループ」に属する衛星4機を軌道へ送り届けました。今回のミッションは、2026年に入って初の“海上打ち上げ”に位置づけられています。
「天啓」とは?――低軌道IoT衛星コンステレーションの増強
天啓コンステレーションは、中国本土で初とされる低軌道(LEO)のIoT(モノのインターネット)衛星コンステレーションです。今回の打ち上げは、その機能を強化する「増強ミッション」と説明されています。
衛星コンステレーションは、多数の小型衛星を連携させて通信や観測などのサービスを提供する仕組みです。IoT向けの場合、地上のセンサーや端末が送る小さなデータを、広い範囲で集めて届ける用途が中心になります。
2025年の到達点から、2026年の「次の段階」へ
発表では、天啓コンステレーションは2025年5月19日に「CERES-1 Y5」により、第一段階のグローバルネットワーク配備を完了したとされています。その流れを受け、今回の打ち上げによって同コンステレーションは、
- 大規模なアプリケーション(利用)の拡大
- エコシステム(周辺事業・利用者・サービスが連動する環境)主導の成長
- 次世代衛星通信サービスの本格展開
といった特徴を持つ「新しい段階に入る」と位置づけられました。
なぜ「海上打ち上げ」が注目されるのか
今回のニュースの“新年らしさ”は、打ち上げ場所が海上である点にもあります。海上打ち上げは、陸上の発射場とは異なる運用設計が求められる一方で、打ち上げ方位の選択肢や運用面の柔軟性が注目されることがあります。
衛星通信は、宇宙側(衛星)だけでなく、地上局、端末、アプリ、運用体制がそろって初めて「使えるインフラ」になります。今回のような“増強”が重なるほど、サービス提供の安定性や、用途の広がりが意識されやすくなる局面だと言えそうです。
これから何が焦点になる?――「打ち上げ」から「利用」へ
天啓コンステレーションについては、第一段階の配備完了(2025年)から、2026年は「大規模利用とエコシステム拡大」へと語り口が移っています。今後の注目点は、
- 衛星追加による通信品質やカバー範囲の実感値がどう変わるか
- IoT用途として、どの領域で利用が増えていくのか
- 複数のプレイヤーが参加する“エコシステム”が、どんな形で立ち上がるのか
といった「運用と利用のフェーズ」に移っていくところにありそうです。2026年最初の海上打ち上げは、宇宙開発のニュースであると同時に、衛星通信が“社会実装の段階”へ進むサインとしても読めます。
Reference(s):
cgtn.com








