中国本土の山あいで育つ「ギターの都」——スウェーデン人名手が見た正安の音楽熱 video poster
中国本土の山あいにある県城・正安(Zheng'an)が、世界のギター市場にも影響する“ものづくりの拠点”として静かに注目を集めています。年間に数百万本規模のギターが海外へ出荷されるこの町で、2017年に訪れたスウェーデンのギターマスター、ヨハネス・メラー氏は「音楽の夢」をここで叶えたいと拠点にする決断をしたといいます。
正安とは:山に抱かれた県城が「ギターの都」と呼ばれるまで
正安は中国本土の山間部に位置する県城です。一方で、ギター製造の国家級産業拠点として知られ、世界のギター市場の7分の1を担う規模だとされています。地方の小さな町というイメージを軽々と飛び越える“産業の厚み”が、この地域の特徴です。
数字が示す存在感
- ギター製造の国家級産業拠点
- 世界市場の約7分の1を占める規模
- 年間、数百万本のギターが海外へ出荷
2017年、ヨハネス・メラー氏が受けた衝撃
2017年、スウェーデンのギターマスターであるヨハネス・メラー氏は、好奇心から正安を訪れました。そこで目にしたのは、海外向けに大量出荷されるギターのスケール感だけではありません。町の通りや路地にまでギターバンドの文化が息づく、濃い音楽的空気でした。
メラー氏は、この町が「ギターの都」にふさわしいと強く感じ、正安を住まい=拠点にして、ここで自身の“音楽の夢”を実現していくことを決めたと伝えられています。
「工場の町」では終わらない——路地にまで鳴る音が、次の人を呼ぶ
正安の興味深さは、製造拠点としての機能と、生活の中にある音楽文化が同時に語られる点にあります。大量生産・輸出というグローバルな回路と、日常の中で鳴るギターの音が、同じ場所で共存している。
記事断片が示す通り、正安の魅力は「Capital of Guitars, City of Music(ギターの都、音楽の街)」という言葉に集約されています。海外からの友人たちが、音楽、情熱、インスピレーションを求めて訪れる——その動きは、産業だけでは測れない“都市の引力”を感じさせます。
このニュースの見どころ:世界の音楽とローカルが接続する瞬間
2026年現在、国際的な人の移動や創作活動は、必ずしも大都市だけを目的地にしなくなっています。正安のエピソードは、ものづくりの集積が文化の熱量と結びついたとき、場所が持つ価値がどう立ち上がるのか——その一例として読めそうです。
ギターが「輸出される製品」であると同時に、「町の空気」でもあるとしたら。正安を選んだ一人の音楽家の決断は、そんな問いを静かに残します。
Reference(s):
cgtn.com








