デンマーク戦闘部隊がグリーンランド増派 米国との緊張高まる中 video poster
グリーンランドで、デンマークの戦闘部隊の増派が進んでいます。2026年1月19日、兵士らがカンゲルルスアーク空港に到着し、NATO調整の演習拡大に参加しました。背景には、米国側でドナルド・トランプ氏が自治領である同地域の「掌握」を望む姿勢を示していることをめぐる緊張の高まりがあります。
何が起きたのか(1月19日の動き)
デンマークの兵士がカンゲルルスアーク空港に到着し、NATOと連携して行われる訓練・演習の拡大に合流しました。デンマークは今回の展開について、北極圏での即応性(アークティック・レディネス)を高め、NATOの地域的な存在感を強化する狙いだと説明しています。
「緊張」の焦点:米国側で高まるグリーンランドへの関心
今回の増派が注目されるのは、軍事演習の文脈だけではありません。報道によれば、米国側ではトランプ氏が、自治領のグリーンランドを米国が管理下に置くことを望む姿勢を示しているとされ、政治的な緊張が高まっています。
デンマークにとっては、同地域の防衛・安全保障を「同盟の枠組みの中で可視化する」こと自体が、抑止と安心供与のメッセージになり得ます。
なぜグリーンランド、なぜカンゲルルスアークなのか
北極圏は、地理そのものが安全保障の論点になります。広大で人口が限られ、拠点が少ない地域では、空港や港湾などのインフラがそのまま作戦・補給・避難の要所になります。カンゲルルスアーク空港への到着が報じられたのは、演習の現実的な拠点運用という意味でも象徴的です。
NATO調整の演習が示すもの
デンマークは「北極圏での備え」と「NATOの地域的プレゼンス」を強調しています。ここでのポイントは、二つあります。
- 単独ではなく同盟調整:展開の正当性や透明性を、同盟の手続きと説明で担保しやすい
- 有事以前の“運用力”:兵站(補給)や指揮系統、厳寒環境での活動など、平時からの積み上げが抑止につながる
今後の注目点(短く整理)
現時点で見ておきたい論点は次の通りです。
- 政治的緊張の温度:米国側の発言や交渉姿勢がどこまで具体化するのか
- 演習の規模と継続性:一時的な増派か、定期化・常態化に向かうのか
- 自治領としての意思:安全保障の枠組みが、地域社会の議論とどう接続されるか
北極圏のニュースは、遠い場所の話に見えて、同盟運用、拠点インフラ、政治的シグナルという「現代の安全保障の縮図」が凝縮されがちです。今回の増派は、その縮図が一段と可視化された出来事として、しばらく議論の中心に残りそうです。
Reference(s):
More Danish combat troops arrive in Greenland amid rising U.S. tensions
cgtn.com








