中国本土の北部・東部で今週、強い寒波が広がり、大雪と厳しい冷え込みが続いています。各地では道路の凍結リスクが高まり、除氷(凍結した路面の氷を取り除く作業)や融雪剤の散布を24時間体制で進める動きが目立っています。
何が起きている? 今週の寒波で「雪+氷」の路面に
今回の寒波は、降雪と同時に気温が下がることで、積雪が踏み固められて凍りやすい状況をつくりました。日中に一度溶けた雪が夜間に再凍結する「凍結サイクル」も起きやすく、見た目では分かりにくいブラックアイス(薄い氷膜)が懸念されます。
現場は24時間対応:除氷と融雪剤、そして“先回り”
道路管理の現場では、単に雪をどけるだけでなく、凍結を抑える“先回り”の対応が重要になります。今回のような冷え込みでは、次のような作業が組み合わされます。
- 除雪・排雪:車線確保と視界改善
- 除氷:固まった圧雪や氷板の除去
- 融雪剤・滑り止め材の散布:再凍結の抑制、摩擦の確保
- 巡回・点検:橋の上、日陰、坂道、トンネル出入口などの重点確認
とくに橋梁部や高架、風当たりの強い区間は路面温度が下がりやすく、同じ市内でも凍結の進み方が違います。24時間体制は、こうした“凍りやすい地点”に機動的に人と車両を回す狙いもあります。
交通への影響:遅れを減らすには「情報」と「速度」が鍵
大雪や凍結は、通行止めや渋滞だけでなく、物流の遅延や救急搬送の時間にも影響します。路面状況が短時間で変わるため、運転側にとっては「今どこが危ないか」を把握することが難しくなります。
こうした局面では、除氷の進捗そのものに加えて、次のような要素が安全性を左右します。
- 区間ごとの規制の出し方(全面通行止めか、段階的な速度規制か)
- 除氷作業のタイミング(再凍結が始まる前に入れるか)
- ドライバー側の行動(速度を落とす、車間を取る、急操作を避ける)
背景にある“冬のいつもの課題”──人手と即応力
寒波のたびに浮かぶのは、作業員や車両をどう確保し、どこへ優先配備するかという運用の問題です。広いエリアで同時に雪が降ると、重点区間(幹線道路、救急ルート、主要物流路など)から順に対応せざるを得ません。
一方で、都市部ほど交通量が多く、圧雪が早く固まりやすい傾向があります。除氷が遅れると、路面が“削りにくい氷板”になり、作業効率が下がることもあります。だからこそ、夜間を含む継続対応が重要になっていきます。
この先の見通し:解けても終わらない「再凍結」
降雪が弱まっても、気温が低いままだと路面は乾きにくく、日没後に再凍結しやすくなります。とくに車の走行で雪解け水が広がると、薄い氷が広範囲にできることがあります。現場の24時間体制は、こうした“雪のあと”の局面に備える意味もあります。
今週の中国本土北部・東部の寒波対応は、雪そのものよりも「凍結との戦い」が中心になっています。除氷は地味に見えて、交通と日常の基盤を支える作業です。気温が下がる夜ほど、どこで何が起きているか——その見えにくさを埋めるのが、現場の連続稼働なのかもしれません。
Reference(s):
Round-the-clock work begins to deice roads in northern, eastern China
cgtn.com








