ニューサム知事がトランプ氏を「T-Rex」呼ばわり ダボスで外交姿勢を痛烈批判 video poster
世界の注目が集まるスイス・ダボスで、米カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事が、ドナルド・トランプ米大統領をめぐる各国首脳の外交姿勢を「弱腰で見苦しい」と厳しく批判しました。強い言葉が飛び出したことで、2026年の国際社会が直面する“対トランプ”の温度感が改めて浮き彫りになっています。
何があった? ダボスでの発言の概要
報道によると、ニューサム知事は世界経済フォーラム(WEF)年次総会が開かれているダボスの会場周辺で、記者団に対し発言しました(現地時間1月20日・火曜日)。
- トランプ大統領について「T-Rex」と表現
- 各国首脳の対米外交を「pathetic(情けない)」「too soft(軟弱)」「embarrassing(恥ずかしい)」などと評した
- トランプ大統領と向き合うには「kneepads(膝当て)が必要だ」と述べ、過度にへりくだる姿勢を皮肉った
いずれも比喩を交えた辛辣な言い回しで、個々の国名や首脳名を具体的に挙げるというより、「大統領との交渉を優先するあまり、言うべきことを言わない」空気感そのものを問題視した形です。
「T-Rex」「膝当て」――比喩が示すもの
「T-Rex」は、巨大で攻撃的、周囲に強い圧力を与える存在を連想させます。ニューサム知事は、この比喩でトランプ大統領の交渉スタイル(相手を揺さぶり、主導権を握ろうとする姿勢)を描写したとみられます。
また「膝当て(kneepads)」は、文字通りの防具というより「ひざまずいて機嫌を取る」イメージを伴う表現です。発言は、同盟・貿易・安全保障などで米国との摩擦を避けたい各国が、過度に迎合しているのではないか、という問題提起として読めます。
なぜ今この発言が注目されるのか
WEF(通称ダボス会議)は、政治・経済・テクノロジーのリーダーが一堂に会し、今年のリスクや協調の可能性を探る場です。その現場で、米国内の有力州知事が「国際外交の空気」を名指しで揶揄したことには、象徴的な意味があります。
ポイントは、批判の矛先がトランプ大統領個人だけでなく、「圧力のかかる相手に、どこまで対等に向き合えるのか」という各国側の姿勢にも向けられている点です。外交は成果が求められる一方、短期的な“取り付け”を急ぐほど、言葉や態度が国内政治の批判材料にもなりやすい——そんな難しさが透けます。
今後の焦点:強硬な交渉と「見せ方」のバランス
今回の発言が直ちに政策を動かすとは限りません。ただ、2026年の国際政治では次のような論点がより前面に出てきそうです。
- 交渉の実利:関税、投資、安保協力などで、合意を優先するのか原則を優先するのか
- 国内向けの説明:対米関係の「成果」と「譲歩」の境界をどう説明するか
- 同盟・多国間の立ち位置:二国間での取引が増えるほど、多国間枠組みの存在感はどうなるか
ダボスは毎年「今年の世界のムード」を映す鏡のような場所でもあります。ニューサム知事の強い言葉は、その鏡に映った緊張感を、わかりやすい比喩で切り取った発言として受け止められています。
注目点:今後、各国首脳がトランプ大統領との会談や交渉で、どの程度「強さ(対等さ)」を演出し、どの程度「柔らかさ(実利)」を選ぶのか。発言の是非よりも、その“見せ方の選択”が、次のニュースを作っていきそうです。
Reference(s):
California governor calls Trump a 'T-Rex', adds leaders need 'kneepads' to deal with U.S. president
cgtn.com







