新疆ゴビでアルガリの群れ確認、-20℃の草地に戻る野生動物 video poster
中国本土北西部の新疆ウイグル自治区で、気温が氷点下20度を下回る厳冬の中、国家二級保護に指定されるアルガリ(野生のヒツジ)の家族群が確認されました。場所はカラマイ周辺のゴビの草地。雪原を歩き、氷の下の草を探し、開けた地形で周囲を警戒する姿が見られ、長期的な生態系修復の成果を映す出来事として注目されています。
何が目撃されたのか:雪のゴビ草地での採食と警戒
目撃情報によると、アルガリの群れは次のような行動を見せていました。
- 雪の上を進みながら移動する
- 凍った地表の下から草を探して採食する
- 周囲の見通しが利く地形で、警戒しながら群れを保つ
極寒下でも生き物が活動できるだけの環境が、一定程度保たれていることをうかがわせます。
背景:カラマイで続く「砂漠対策」と在来植生の回復
今回の目撃が象徴的だとされる理由は、カラマイで長期的に進められてきた生態系修復の取り組みにあります。具体的には、砂漠化対策(砂漠コントロール)を継続しながら、在来の低木であるベニヤナギ(red willow)やサクサウール(saxaul)などを植栽し、生息地の質を高めてきたとされています。
こうした植生の回復は、風や砂の影響を弱めるだけでなく、草地の状態を整え、野生動物が戻りやすい環境づくりにつながります。
「希少な光景」が示すもの:戻る野生動物、続く現場
雪のゴビでアルガリが確認されたという事実は、単発のニュースであると同時に、環境改善が積み重なった結果としても読めます。野生動物が「戻る」ためには、餌場、水、身を隠せる場所、そして人の活動との距離感など、複数の条件が重なる必要があります。
今回の光景は、植生回復と砂漠対策が進む現場で、野生動物が再び暮らしを組み立てている様子を切り取ったものと言えそうです。
いま読まれる理由:冬の一場面が、修復の時間軸を思い出させる
2026年1月の厳しい寒さの中で確認されたアルガリの群れは、生態系修復が「短期で結果が見えにくい仕事」であることも静かに伝えます。植える、守る、土壌と植生が落ち着くのを待つ——その時間の先に、ようやく動物の姿が現れる。そんな因果関係を、分かりやすく示すニュースになりました。
Reference(s):
Argali spotted in Xinjiang: Conservation revives life in the Gobi
cgtn.com








