中国本土中部の豪雪で作物に危機、雪を吹き飛ばすドローンが農家の新戦力に video poster
2026年1月下旬の冬の荒天で、中国本土中部の河南省・湖北省ではブリザードが農作物を脅かしています。そんな中、上空から“風”で雪を素早く飛ばすドローンが、屋根や樹木の雪下ろしを助ける手段として注目されています。
何が起きている? 河南・湖北で「雪の重み」が農業リスクに
大雪は畑そのものだけでなく、栽培に必要な設備や周辺環境にもダメージを与えます。とくに積雪の重みは、施設の屋根の破損や、樹木の枝折れなどにつながりやすく、作物の保護や収穫計画にも影響が出やすくなります。
対策の主役は「上からの風」――ドローンが雪を素早く散らす
現場で活躍しているのがドローンです。雪の中へ飛び立ち、ローター(回転翼)が生む強い下降気流(ダウンウォッシュ)で、屋根や木の枝に積もった雪を短時間で払い落とします。
ドローン雪下ろしのポイント
- 物理的に雪を押しのける:強い風で、積雪を崩して落としやすくします。
- 屋根・樹木の負担を減らす:雪の重量が増える前に取り除ければ、損傷リスクの低下につながります。
- 作業の安全性にも関係:人が屋根に上がる作業は滑落の危険があり、遠隔操作で対応できる点は大きな利点です。
なぜ「いま」この使い方が広がるのか
大雪のタイミングでは、雪下ろしはスピード勝負になりがちです。人手による作業は時間がかかり、危険も伴います。ドローンは短い時間で複数地点に対応しやすく、荒天時の“初動”を支える道具として相性が良いとみられます。
期待と課題:万能ではないからこそ、運用がカギ
一方で、ドローンは強風・降雪時の操縦難度や、バッテリー消耗、視界不良などの課題も抱えます。雪を落とす対象(屋根材や枝ぶり)によっては、当て方を誤ると破損や二次被害につながる可能性もあります。現場では、天候を見極めつつ、適切な高度や角度で運用する工夫が求められます。
それでも、雪が農業に与えるリスクが高まる局面で、ドローンが「守るための即応力」を補う存在になりつつある——。河南省・湖北省での動きは、農業とテクノロジーの距離がさらに縮まっていることを静かに示しています。
Reference(s):
Drones on duty: clearing snow to protect central China crops
cgtn.com








