大渓河大橋が2月4日に「閉合」達成、複合桁の斜張橋で世界最大スパン video poster
2026年2月4日、大渓河大橋(Daxihe Grand Bridge)が無事に接続され、橋として「閉合(閉合=最後の区間がつながり、構造が一体化すること)」を達成しました。4年以上にわたる建設の大きな節目で、新しいFengjian Expressway(鳳建高速道路)の中核プロジェクトが次の段階へ進みます。
何が起きた?――“最後のピース”がつながった
発表によると、大渓河大橋は2月4日に接続が完了し、全体がつながる「フルクロージャー(全閉合)」に到達しました。橋の総延長は1,662メートル。高速道路整備の工程の中でも、橋梁の閉合は工事全体の進捗を左右しやすい重要イベントとして位置づけられます。
世界記録のポイントは「桁の形式」と「650mスパン」
大渓河大橋の主橋は、650メートルの主スパン(支点間の最大距離)を持つ、2つの主塔と2つのケーブル面(ダブルケーブルプレーン)で支える複合桁(コンポジットガーダー)の斜張橋です。
特に注目されているのが、「ダブルエッジI形の複合桁(double-edge I-shaped composite girders)」を用いた斜張橋として、主スパンが世界最大だとされている点です。言い換えると「斜張橋の世界最大」ではなく、“この桁の構造形式を採用した斜張橋”というカテゴリでの世界最大スパンという記録です。
用語をかみくだく:複合桁・I形・斜張橋
- 斜張橋:主塔から斜めに張ったケーブルで桁(橋の床を支える部分)を吊り、荷重を分散する橋。
- 複合桁(コンポジット):異なる材料や部材の特性を組み合わせ、強度・剛性・施工性などのバランスを狙う構造。
- I形:断面がアルファベットの「I」に似た形状で、軽量化しつつ曲げに強い断面として知られます。
なぜ「閉合」がニュースになるのか
橋梁工事では、巨大な構造物を少しずつ組み上げていくため、最後の接続部が合うかどうかは精度管理の集大成になります。閉合は、単に“つながった”というだけでなく、設計・施工・計測・調整が積み重なって初めて到達できる通過点です。
また、大渓河大橋はFengjian Expresswayの中核とされており、橋の進捗が高速道路プロジェクト全体の工程にも影響しやすいとみられます。今回の閉合達成は、プロジェクトにとって「大きな不確実性が一つ減った」ことを意味します。
これから何が残る?――“つながった後”の仕事
閉合後も、一般に橋や高速道路は次のような工程が残ります(今回の計画の具体日程は示されていません)。
- 橋面(床版や舗装など)の仕上げ
- ケーブル張力や構造の最終調整
- 付帯設備(排水・安全施設など)の施工
- 検査・試験・運用準備
“記録”としての注目と同時に、最終的には日々の移動を支えるインフラとして、どのように安定した運用へ落とし込んでいくかが焦点になります。
今回の大渓河大橋の閉合は、数字のインパクト(総延長1,662m、主スパン650m)だけでなく、特定の構造形式を現場で成立させたという意味でも、土木技術の現在地を静かに示す出来事と言えそうです。
Reference(s):
World record-breaking Daxihe Grand Bridge successfully connected
cgtn.com







