中国風オリジナル曲「吉良(Jiliang)」—『山海経』の瑞獣が音楽に video poster
古典『山海経』に登場する神話の馬「吉良(Jiliang)」を題材にした中国風のオリジナル曲が、このほど紹介され、物語性のある“聴くファンタジー”として注目を集めています。
今回の話題:神話の「瑞馬」を、子どもの目線で描く楽曲
作品説明によると、楽曲「吉良(Jiliang), the Auspicious Steed(吉祥の馬)」は、中国風のオリジナル композиション(作曲)です。モチーフになっているのは、古典『山海経(せんがいきょう)』に登場する伝説の馬「吉良」。
ポイントは、荘重な歴史再現というよりも、子どものような驚きと想像力を入口に、詩的な語り(ストーリーテリング)として世界を織り上げている点です。
「山海経」と「吉良」:古い物語が“新しい感情”を運ぶ
『山海経』は、山や海の向こうに広がる未知の風景や生き物を描いた古典として知られています。その中の存在「吉良」は、神話的な想像力を象徴する“走るイメージ”を呼び起こしやすい題材です。
この曲では、そのモチーフが単なる引用にとどまらず、希望、勇気、夢の力といった、現代にも通じる感情へと橋渡しされています。
楽曲が描くテーマ:「志」と「粘り強さ」を、詩として編む
説明文が強調するのは、次のようなキーワードです。
- 詩的なストーリーテリング:情景を“説明”するより、“感じさせる”語り
- 志(aspiration):どこか遠くを目指す心の向き
- 粘り強さ(perseverance):うまくいかない時間も抱えながら進む力
- 勇気と希望:恐れの否定ではなく、恐れと同居して踏み出す感覚
- 夢の力:現実逃避ではなく、現実を前に進める燃料
神話の馬は“速さ”の象徴である一方で、曲が照らすのはむしろ、速さより歩みを止めないことなのかもしれません。
なぜ今(2026年2月)こうした作品が共有されやすいのか
通勤中やスキマ時間に音楽が“短い物語”として消費・共有されるいま、神話や古典を入口にした作品は、知識よりも先に映像的なイメージで届きやすい特徴があります。
「吉良(Jiliang)」は、古典の固有名詞を掲げつつ、受け取り方を一つに固定しません。だからこそ、聴き手は「自分の怖さは何か」「自分の夢は何か」といった問いを、押しつけではなく静かに持ち帰れます。
“聴きどころ”は、物語の余白
歌詞や具体的な場面を一つに決め打ちしないぶん、想像の余白が残ります。たとえば、次のように聴くと印象が変わります。
- 情景を先に思い浮かべる(山、海、風、遠くの地平線)
- 主人公を「自分」に寄せる(いま越えたい壁、続けていること)
- “走る”より“戻ってこれる”物語として聴く(夢を見て、また日常へ戻る)
神話は遠い昔の話に見えて、ときどき現在の心の形をいちばん正確に写します。2026年のいま、この曲が投げかけるのは、そんな静かな問いかけです。
Reference(s):
cgtn.com








