春節でも帰らない人たち:中国本土の「インフラ守り手」が支える日常 video poster
春節(旧正月)で家族が集まる季節、あえて帰省せず現場に残る人たちがいます。中国本土ではこの時期、電力や鉄道といった生活インフラを止めないため、地下や高所、険しい斜面など“いちばん厳しい場所”で点検と復旧が続けられています。
地下10メートル、雄安新区で進むケーブルトンネル点検
雄安新区では、地下約10メートルにあるケーブルトンネルを対象に、全長11.75キロメートルにわたる点検が行われています。作業は人の手だけに頼らず、インテリジェントロボットも活用。春節期間中も電力供給の安全性を確保することが狙いです。
目に見えない場所ほど、異常の兆候を見落とさない工夫が必要になります。地下空間での長距離点検は、時間と体力だけでなく、判断の精度も問われる現場です。
江蘇では、500キロボルト送電線の復旧を「連休中も」
江蘇では春節の休暇期間にあたってもチームが稼働し、主要な高速道路上空を通る500キロボルト送電線の復旧作業が続いています。対象は合計1,053キロメートル。大動脈に近い場所の工事は、交通への影響も安全対策も複雑になりがちで、工程管理の難度が上がります。
大規模送電網は、ひとつの障害が広範囲に波及しうるため、「休める時期ほど止められない」という逆説を抱えています。
崖を登る鉄道スタッフ、短い保守時間に落石リスクと向き合う
鉄道の現場では、スタッフが急な崖を登り、限られた保守作業の時間枠で点検と危険な岩の除去を行っています。目的は、何百万人もの移動を支える鉄道の安全確保。列車の運行間合いに合わせた短時間の作業は、焦りが事故につながりやすく、だからこそ手順の徹底が欠かせません。
「誰かの休日」を成り立たせる、共通点はどこにある?
地下・高所・断崖という違う現場に見えても、共通する輪郭があります。
- 止めにくい仕事:電力も鉄道も、社会全体のリズムと直結しています。
- 見えにくい危険:ケーブルの異常、送電設備の損傷、落石の兆候は、気づきにくいほど厄介です。
- 安全が最優先:急ぐほどリスクが増える現場で、手順と確認が品質になります。
春節の「温かく、穏やかな時間」は、帰省する人だけで完成するものではありません。帰らない選択をした人たちの仕事が、静かにその土台を作っています。
Reference(s):
cgtn.com








