ICE内部告発:訓練で「令状なし入室」指示、憲法違反の懸念 video poster
米国の移民・税関執行局(ICE)をめぐり、訓練現場で「司法令状なしに住居へ入れる」と教えるよう指示があった——。2026年2月、元ICE法務顧問のライアン・シュワンク氏が民主党議員らが開いた公開フォーラムで証言し、波紋が広がっています。
何が語られたのか:"秘密の指示"と憲法への問題提起
シュワンク氏は、ICEの候補生(cadets)に対し、住居への立ち入りについて「司法令状がなくても入れる」と教えるよう求める「秘密裏の命令(secretive orders)」を受けたと説明しました。本人は、この教え方は「憲法に違反する」と述べています。
訓練時間の大幅削減:584時間から重要科目が削られた
証言では、ICEが訓練プログラムを大きく縮小した実態も示されました。シュワンク氏によると、全584時間のプログラムから、重要な授業を合計240時間分カットしたといいます。
- 削減された授業には「武力行使(use of force)」に関する内容も含まれる
- 結果として、職員が十分な準備のないまま現場に出る状態になり得る
公開フォーラムという場の意味
今回の発言が行われたのは、民主党議員らが開催した公開フォーラムでした。内部の運用や訓練のあり方は外から見えにくく、当事者の証言は制度設計や監督の議論に直結しやすい一方で、どこまでが組織的な指示で、どこからが個別の運用だったのかは、今後の検証の焦点になりそうです。
いま注目されるポイント(整理)
- 「住居への令状なし立ち入り」を教えるよう求めたとされる指示の有無
- 訓練の240時間削減が、現場判断や安全管理に与える影響
- 法執行機関の訓練内容が、憲法上の権利とどう整合するのか
移民執行は、現場の緊張度が高く、判断の正確さと透明性が強く求められる領域です。訓練の中身が何を優先し、何を削ったのか——この点は、政治的立場を超えて「制度の信頼」を左右する論点として、しばらく議論の中心になりそうです。
Reference(s):
ICE whistleblower: Recruits trained to violate the Constitution
cgtn.com








