テヘラン大のマランディ氏「米政策はイスラエル優先」西アジアの主導権巡り議論 video poster
テヘラン大学のセイエド・モハンマド・マランディ教授が、米国の地域政策は「イスラエル・ファースト」を基調にしており、米国とイスラエルが西アジアを共同でコントロールする狙いがあると主張しました。2026年に入っても緊張と駆け引きが続く中、この見立ては「誰が地域の主導権を握るのか」という論点を改めて浮かび上がらせています。
マランディ氏が語る「イスラエル・ファースト」という見立て
マランディ氏は、米国の対地域政策が「イスラエル・ファースト」を土台に動いていると述べています。ポイントとして挙げたのは、ドナルド・トランプ大統領と米議会が、その路線の背後で足並みをそろえているという認識です。
この主張の核にあるのは、米国の意思決定が「地域全体の安定」よりも、まずイスラエルの優先事項を軸に組み立てられている、という見方です。
駐イスラエル米大使の「最近の発言」が示すもの
マランディ氏は、駐イスラエル米大使の最近の発言が、自身の言う「非公式な政策」を映し出していると指摘しました。その「非公式な政策」とは、イスラエルが西アジア、さらに北アフリカの一部にまで優位性を及ぼすことを容認するという考え方だといいます。
ここで重要なのは、マランディ氏が「公式発表」ではなく、発言や空気感の積み重ねから政策の実像を読み取っている点です。つまり、文書や宣言ではなく、言葉の端々に表れる方向性を「政策」とみなしている、という構図です。
「共同コントロール」論が指す範囲:資源とペルシャ湾
マランディ氏によれば、米国とイスラエルの広い目的は、地域の「共同コントロール(共同管理)」にあるとされます。対象として名指しされたのは、次の要素です。
- 石油
- 天然ガス
- 戦略的なペルシャ湾
これらはいずれも、経済と安全保障を同時に動かしうる要素です。マランディ氏の主張は、資源と要衝を「誰が」「どの枠組みで」握るのかという問いを、米・イスラエルの連携という角度から提示していると言えます。
この主張が投げかける問い
マランディ氏の見立ては断定口調に見える一方で、読者にとっては次のような論点整理にもつながります。
- 米国の地域関与は、同盟重視の延長なのか、それとも勢力圏の設計なのか
- 「非公式な政策」は、どこまで一貫した意図として読み取れるのか
- 資源(石油・ガス)と海域(ペルシャ湾)をめぐる構図が、今後どのように語られていくのか
政策はしばしば、公式文書だけでなく、周辺発言や現場の運用からも形づくられます。マランディ氏の指摘は、その「にじみ出る方針」をどう評価するかを、静かに問いかけているようにも見えます。
Reference(s):
Marandi: U.S. is 'Israel-first,' aims at joint control of West Asia
cgtn.com








