洋上風力の現場へ:海で発電し、蓄電池で“必要な時”に届ける video poster
風力発電は「昔からある技術」でもあり、「これからの電力」を支える選択肢でもあります。では、その電気は実際にどう作られ、どう安定して使える形にしているのでしょうか。CGTNの番組企画『Future Mode: Riding the power of the wind』は、中国本土の東部沿岸から約80キロ沖の洋上風力発電所と、英国北部の大型蓄電池システムの現場を追いました。
海の上で風を電気に変える——中国本土・東部沿岸から80キロ沖へ
CGTNのWang Tianyu氏は、中国本土の東部沿岸から約80キロ離れた海上にある洋上風力発電所を訪れ、海からエネルギーを“収穫”する工程を取材しました。陸上よりも強く安定しやすいとされる海上の風を、巨大な風車で電力に変えていく——洋上風力の魅力は、まさにそこにあります。
一方で、海上で発電するということは、設備の設置や維持管理、そして電力を需要地へ届けるための仕組みづくりが欠かせない、という現実も伴います。番組は、海という環境のなかでエネルギーを取り出す現場感を軸に、風力の「つくり方」を立体的に見せています。
風の弱い日をどうする?——鍵は「貯める」技術
風力発電の課題としてよく挙がるのが、発電量が天候に左右されやすい点です。風が強い時に増え、弱い時に減る。この“波”を吸収し、電力を使いたいタイミングに合わせるために重要になるのが蓄電池です。
番組ではMichael Marillier氏が、英国北部でEnvision Energyを訪問し、大型バッテリー(蓄電池)システムが風力由来の電力をどのように貯蔵し、必要な時に供給できる形へ整えているのかを探りました。
「発電」だけでなく「調整」までがセットになる
今回の2つの取材先が並べて示すのは、風力発電が単独で完結する話ではなくなっていることです。海上で発電する現場と、陸上で電力を貯めて融通する仕組みは、次のように役割分担できます。
- 洋上風力:大きな風資源を活かして電力を生み出す
- 大型蓄電池:発電の増減をならし、使う時間に合わせて供給する
いま見えてくる「風力の未来」:海・送電・蓄電の一体設計
2026年現在、風力発電をめぐる関心は「設備を増やす」だけでなく、「電力として使い切る」ところへ移りつつあります。海の上で得た電気を、社会のリズムに合う形で届けるには、発電設備と同時に、蓄電や運用の考え方が問われます。
番組が切り取ったのは、海上でのエネルギー収穫と、陸上でのエネルギー貯蔵という“離れた現場”が、実は一本の線でつながっているという事実です。風を味方につけるには、風が吹く瞬間だけでなく、吹かない時間の設計まで含めて考える必要がある——そんな静かな示唆が残ります。
Reference(s):
cgtn.com








