中国、世界最大の海運船隊と港湾群 貿易の95%を海上輸送と全人代代表 video poster
2026年3月9日、中国の全国人民代表大会(全人代)第14期代表で、中国遠洋海運集団(China COSCO Shipping)のシニアキャプテンでもある倪迪(Ni Di)氏が、「中国は世界最大の海運船隊と、世界最大の一流港湾クラスター(港湾群)を持つ」と述べました。物流の“見えにくいインフラ”である海運の存在感が、あらためて数字とともに示された形です。
倪迪氏が示したポイント:海運が貿易を支える比率
倪氏によると、中国の輸出入貨物輸送の95%は海上輸送が担っているといいます。さらに、国際海上輸送量は世界全体の約3分の1に相当するとされました。
「100以上の国・地域」と結ぶ航路、ペルーのチャンカイ港も例に
倪氏は、中国が100以上の国・地域と海運航路を構築しているとも説明しました。対象は「一帯一路」参加の沿岸の国・地域を含むとされています。
具体例として挙げたのが、ペルーのチャンカイ港(Chancay Port)です。同港の運用により、上海とチャンカイ間の双方向輸送が可能になったと述べました。
上海港の実績:2025年も世界首位
倪氏によれば、上海港のコンテナ取扱量は2025年に世界1位を16年連続で維持したといいます。世界のサプライチェーンが不確実性を抱える中でも、港湾の処理能力が継続的に重視されていることがうかがえます。
“船”だけでは回らない:200万人超の船員と海運人材
倪氏は人材面にも言及し、現在、中国には登録船員が200万人超おり、そのうち97万人が外航船(遠洋航行の船舶)に乗り組んでいるとしました。
- 登録船員:200万人超
- 外航船に従事:97万人
この専門人材のチームが、中国が「海運大国」から「海運強国」へと進む上で重要な役割を果たしている、というのが倪氏の見立てです。
なぜいま海運がニュースになるのか
倪氏は、海運ビジネスが「ますます重要になっている」と述べました。輸出入の大半を海上輸送に依存する構造では、船隊・港湾・航路・人材のどれかが滞っても、モノの流れやコスト、納期に影響が出やすくなります。今回の発言は、海運を単なる産業の一部ではなく、経済活動の基盤として捉える視点を補強するものと言えます。
今後は、主要港の処理能力、国・地域をまたぐ航路網の運用、そして外航を支える人材の確保と育成が、どのように語られ、整備されていくのかが注目点になりそうです。
Reference(s):
NPC deputy: China has world's largest maritime fleet and port cluster
cgtn.com








