中国の第15次五カ年計画、2030へエネルギー転換の正念場 video poster
2026年3月時点で、2030年までの環境目標とエネルギー転換を左右する局面として注目されているのが、中国の「第15次五カ年計画」です。中国・清華大学の専門家は、再生可能エネルギーなど非化石エネルギーの拡大と、電力網(送電網)への大規模な統合がカギになると話します。
専門家の見立て:「2030までが重要なステージ」
中国メディアCGTNは、清華大学の「気候変動・持続可能発展研究院」院長である李政(Li Zheng)氏に取材しました。李氏は、第15次五カ年計画がエネルギー転換と炭素削減の目標にとって重要な段階になると指摘しています。
焦点は3つ:増やす・無駄を減らす・つなぐ
李氏の発言のポイントは、大きく次の3点に整理できます。
- 再生可能エネルギー/非化石エネルギーの急拡大:化石燃料に依存しない電源を速いペースで増やす必要がある。
- 効率の改善:同じ経済活動でも消費するエネルギーを抑える(省エネ、運用最適化など)。
- 電力網への大規模統合:増えた電源を「作る」だけでなく、広域で安定的に「使える」ように送配電網に組み込む。
「統合」が難しい理由:量の問題から“運用の問題”へ
再生可能エネルギーは、発電量が天候や時間帯で変わりやすい特性があります。規模が小さいうちは調整で吸収できても、導入量が大きくなるほど、電力網の運用(需給調整、送電容量、系統安定化)がボトルネックになりやすい――という見立てです。
今後の見どころ:計画の「数字」より「実装力」
第15次五カ年計画をめぐっては、導入目標の大小だけでなく、実際に社会インフラへ落とし込む実装面が注目点になりそうです。たとえば、送配電網の増強や運用高度化、効率改善の進め方などは、脱炭素と経済活動の両立を占う論点として語られやすくなります。
2030年という節目に向けて、「電源を増やす」段階から「電力システムとして使いこなす」段階へ。第15次五カ年計画は、その転換点として位置づけられています。
Reference(s):
Expert: China's 15th Five-Year Plan a key stage for environmental goals
cgtn.com








