南シナ海のウミガメ守る親子 中国・北島で受け継がれる海洋保護 video poster
南シナ海・北島から届いた「海を守る親子」の物語
国際ニュースとしても注目される環境保護の現場が、南シナ海に浮かぶ中国の北島にあります。半世紀以上にわたりこの島に暮らしてきたフアン・ホンボー(Huang Hongbo)さんは、これまでに数多くのウミガメを保護してきました。多い年には、1年間でおよそ400匹ものウミガメを救い出したといいます。
そして今、その活動は息子のフアン・チェン(Huang Cheng)さんへと受け継がれつつあります。地域の人びとも若い世代を後押しし、南シナ海の海洋生態系を守る取り組みが新たな段階に入っています。
半世紀以上、島とウミガメを見守ってきた父
フアン・ホンボーさんは50年以上、北島で暮らしてきました。島の海岸線や潮の流れ、ウミガメが産卵に訪れる場所を知り尽くしており、その経験を頼りに多くの個体を救ってきたとされています。
保護活動の内容は、弱ったウミガメを見つけて手当てをすることや、人びとの生活と海の生き物との距離を近づけることなど、多岐にわたります。こうした地道な取り組みの積み重ねが、多い年には約400匹という数字につながりました。
バトンを受け継ぐ息子と、支える地域コミュニティ
長年にわたり活動してきたフアン・ホンボーさんは、いま息子のフアン・チェンさんに、その役割を少しずつ託しています。世代交代の中心にいるのは、一つの家族だけではありません。島の住民や地元の若者たちも、ウミガメと海を守る取り組みに積極的に関わり始めています。
地域コミュニティが一体となることで、個人の努力は「地域ぐるみの保護活動」へと変わっていきます。フアン親子の経験や知識は、島の人びとに共有され、南シナ海の豊かな海を次の世代へと引き継ぐための共通財産になりつつあります。
南シナ海の海洋生態系を守る意味
ウミガメは、海の健康状態を映し出す指標種(インジケーター)の一つとされています。ウミガメが安心して産卵し、成長できる環境は、多様な海洋生物が共存できる環境でもあります。そのため、北島でのウミガメ保護は、南シナ海全体の海洋生態系を守るうえでも大きな意味を持ちます。
また、こうした取り組みは、気候変動や海洋ごみの問題が深刻化するなかで、地域レベルから地球規模の課題に向き合う一つのモデルケースともいえます。国際ニュースとして伝えられる環境保護のストーリーの裏側には、フアン親子のような「顔の見える努力」があります。
私たちの暮らしと遠くの海をつなぐもの
南シナ海の小さな島で続くウミガメ保護は、日本で日常を送る私たちとも無関係ではありません。日々の選択が、遠く離れた海の環境にも影響を与えています。
例えば、次のような行動は、間接的に海の生き物を守ることにつながります。
- 使い捨てプラスチック製品を減らし、再利用できるものを選ぶ
- 海や川に流れ出るごみを減らすため、分別やリサイクルを徹底する
- 環境保護に取り組む団体や地域プロジェクトの情報に目を向け、必要に応じて参加や支援を検討する
- 国際ニュースや環境問題に関する記事を家族や友人、SNSで共有し、話題にしてみる
フアン・ホンボーさんとフアン・チェンさん、そして北島の人びとが守ろうとしている南シナ海の海。そこには、「次の世代にどんな地球を渡したいか」という問いが静かに込められています。遠くの島での取り組みを知ることは、私たち自身の暮らしや価値観を見直すきっかけにもなりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








