青海・シーザン高原でチベットレイヨウ横断 ドライバーが待つ国際ニュース video poster
中国本土西部の青海・シーザン高原北東部に位置するホフシル(Hoh Xil)で、毎年恒例のチベットレイヨウの移動シーズンを迎えています。青海・シーザンハイウェイを横断する群れを安全に通すため、車が静かに止まり、ドライバーたちがじっと待つ光景が広がっています。
ホフシルを横切るチベットレイヨウの大移動
ホフシルは、青海・シーザン高原の北東部に位置する広大なエリアです。ここでは毎年、チベットレイヨウが一定の時期になると集団で移動し、そのルート上に青海・シーザンハイウェイが横切っています。
チベットレイヨウは警戒心が強く、人や車を疑い深く観察しながら、道路の手前で何度も行ったり来たりすることがあります。ときには、横断を決めるまでに十数回も試すことがあり、時間のかかる行ったり戻ったりが続きます。
レンジャーが守る静かなハイウェイ
この移動シーズンに合わせて、ウダオリアン保護ステーションのレンジャーたちは、青海・シーザンハイウェイ上で厳格な交通規制を行います。目的は、チベットレイヨウが安全に道路を渡れるようにすることです。
レンジャーは、車両のスピードを落とさせたり、一時的に通行を止めたりしながら、群れが横断を終えるまで見守ります。また、この区間ではクラクションの使用が禁止され、野生動物に余計なストレスを与えないよう配慮されています。
ドライバーの忍耐が支える共存
チベットレイヨウの警戒心は強く、道路を前にして何度も引き返すことがあります。そのたびに車は発進と停止を繰り返すことになりますが、レンジャーの指示に従い、ドライバーたちはクラクションを鳴らさず、静かに順番を待ちます。
ときには、群れがようやく渡り切るまでに長い時間がかかり、ドライバーの忍耐が試される場面もあります。それでも、野生動物の安全な移動を優先するこの仕組みは、道路と自然が両立しうることを静かに示していると言えます。
道路と野生動物、私たちにできること
青海・シーザン高原のホフシルで行われている取り組みは、2025年の今、世界各地で議論されているインフラと生態系の共存という課題を象徴的に映し出しているように見えます。
私たちの日常生活でも、野生動物との距離を保つという意識は応用できます。
- 運転中に野生動物を見かけたら、スピードを落として静かにやり過ごす
- クラクションや大きな音で動物を追い立てない
- 観光地や自然保護区では、表示や係員の指示に従う
ホフシルのハイウェイでドライバーがチベットレイヨウの群れを見守るように、少し待つ、少し静かにするという小さな行動が、野生動物にとって大きな安心につながります。
クルマと野生動物が同じ道路をめぐって向き合うホフシルの光景は、SNSでも共有したくなる印象的な一場面です。移動中のすき間時間に、このような国際ニュースに触れて、自分ならどう行動するかを少し考えてみるのもよさそうです。
Reference(s):
Watch as drivers wait for Tibetan antelopes to cross the road
cgtn.com








