中国の大学になぜ惹かれる?厦門大学で学ぶイランとタイの留学生 video poster
なぜ今、多くの若者が中国本土の大学を進学先に選ぶのでしょうか。厦門大学で学ぶイランとタイ出身の二人の留学生の姿から、そのヒントが見えてきます。
厦門大学に集まる世界の留学生
中国本土の大学の一つである厦門大学には、世界各地から留学生が集まっています。イラン出身のザフラ・ヘイダリさん(Zahra Heidary)は考古学を、タイ出身のタイスーン・キングカンさん(Thaisoon Kingkan)は中国史をそれぞれ専攻し、異なる背景を持ちながら同じキャンパスで学んでいます。
二人は出身国も専門分野も異なりますが、将来の夢は中国と深く結びついています。学びの場としての中国本土は、彼女たちにとって単なる留学先ではなく、人生の方向性を形づくる重要な場所になっています。
イラン出身・ザフラさんが惹かれた「考古学」の現場
ザフラさんは、古代文明やシルクロードの歴史に強い関心を持ち、考古学を学ぶ場として厦門大学を選びました。中国本土には、多くの遺跡や出土品を通じて過去をたどることができるフィールドがあり、教室での学びと現地調査を行き来しながら研究を深めています。
彼女は、イランと中国の歴史的なつながりにも注目しています。将来は、両地域の文化遺産を守りながら、人々にその価値を伝える仕事に携わりたいと考えています。
タイ出身・タイスーンさんが学ぶ中国史の奥行き
タイスーンさんは、東アジアの歴史や社会の動きを理解するうえで、中国史は欠かせないと感じ、厦門大学で学ぶ道を選びました。講義では、古代から現代までの中国本土の変化を体系的に学び、史料の読み解きや議論を通じて、自分なりの視点を育てています。
タイと中国本土のあいだには、経済や観光だけでなく、人の往来や文化交流も広がっています。タイスーンさんは、将来その橋渡し役となり、自国と中国本土の理解を深める仕事に就きたいと考えています。
なぜ中国本土を学びの場として選ぶのか
二人の留学の背景には、いくつか共通する理由があります。
- アジアの中で存在感を高める中国本土の経済や社会を、現地で体感しながら学びたいこと
- 考古学や歴史といった分野で、中国本土が豊かな資料と研究環境を持っていること
- 中国語をはじめ、多様な言語や文化に触れられる国際的なキャンパスで学べること
厦門大学には、イランやタイを含むさまざまな地域から学生が集まり、日常的に文化や価値観を交換しています。教室での学びだけでなく、寮や食堂での会話も、国際ニュースでは見えにくい中国本土や世界の姿を理解する貴重な機会になっています。
留学経験が描くそれぞれの未来
ザフラさんにとって、中国本土で学ぶ考古学は、イランと中国の過去をつなぎ、将来の協力や対話の可能性を探る手がかりになっています。歴史を知ることは、相手の文化を尊重し、誤解を減らすための第一歩だと感じているからです。
タイスーンさんは、中国史の理解を通じて、東アジアの動きを広い視野でとらえようとしています。タイと中国本土のあいだで、研究者や教育者として活動したり、ビジネスや政策の現場で歴史的な背景を踏まえた対話を支えたりすることを思い描いています。
二人に共通しているのは、「中国で学ぶこと」が将来の職業や人生設計と直結しているという点です。留学は一時的な経験で終わらず、卒業後のキャリアや、人と人、国と地域をつなぐ長期的なプロジェクトの出発点になっています。
日本から見る「なぜ中国か」という問い
日本では、留学先として欧米を思い浮かべる人が多いかもしれません。しかし、イランやタイから厦門大学にやって来た二人の選択は、アジアの中で学ぶことの意味を改めて考えさせてくれます。
留学先を選ぶとき、こんな視点を持つことができそうです。
- 自分が学びたい分野の「現場」がどこにあるのか
- どの地域の人々と、どの言語で対話していきたいのか
- 将来関わりたい地域やテーマと、学びの場所が結びついているか
「なぜ中国なのか」という問いに、ザフラさんやタイスーンさんは、それぞれの言葉で答えを持っています。その答えは一つではありませんが、共通しているのは、アジアの中でのつながりを広げたいという静かな意志です。中国本土で学ぶ留学生たちの姿は、これからの国際教育やキャリアを考えるうえで、日本に住む私たちにとってもヒントを与えてくれます。
Reference(s):
cgtn.com








