マカオ夜景イベント「Light Up Macao」街全体が光のキャンバスに video poster
マカオの夜が、今、光のキャンバスになっています。大規模なライトイベント〈Light Up Macao〉が街じゅうのランドマークをカラフルな光で縁取り、日常の景色にまったく新しい表情を与えているのです。観光ニュースとしてだけでなく、「都市をどう魅せるか」を考えるヒントとしても興味深い動きです。
光で縁取られたマカオのランドマーク
ライトイベント〈Light Up Macao〉は、その名の通りマカオの街を丸ごとライトアップするプロジェクトです。色彩豊かな光のインスタレーション(空間作品)が、歴史的建物や象徴的なランドマークの輪郭を巧みに描き出し、夜の街に独特の生命力と色彩を吹き込んでいます。
主役は個々のライトオブジェではなく、光に縁取られた「マカオという都市そのもの」。どこを歩いても視界のどこかに光の演出が入り込んでくるため、見落とそうとしても目に入ってしまう、まさに見逃しようがないビジュアル体験になっています。
夜の街歩きを変えるビジュアル体験
こうした光のイベントは、夜の過ごし方そのものを変える力を持っています。〈Light Up Macao〉のように都市全体を舞台にするタイプのプロジェクトでは、次のような変化が生まれやすくなります。
- 昼間とは異なる表情を見せるランドマークを、歩きながらゆっくり味わえる
- 決まった鑑賞ルートではなく、自分のペースで街を巡りながら光の演出を見つけていける
- 写真や動画を撮影し、SNSで共有することで、体験を他の人とも分かち合える
2025年のいま、多くの人にとって旅行や街歩きは「体験」と「共有」がセットになっています。街そのものを光でデザインする取り組みは、そのニーズに自然にフィットしていると言えるでしょう。
アジアの都市と「光の祭典」ブーム
アジア各地の都市では、近年、夜の時間帯を活用した光のイベントが次々に登場しています。マカオの〈Light Up Macao〉も、そうした流れの中で位置づけられる試みの一つです。
このタイプのプロジェクトが重視しているポイントとして、例えば次のようなものが挙げられます。
- 都市ブランドづくり:独自の夜景や光の演出は、その都市を印象づける「顔」になります。
- 夜の公共空間の活用:人が集まりやすい時間帯に広場や水辺、街路を開き、歩きやすく滞在しやすい空間に変える狙いがあります。
- テクノロジーと文化の融合:照明技術や映像表現を使いながら、その土地ならではの物語や歴史をどう表現するかが問われます。
ライトアップされたマカオの街並みは、観光地としての魅力だけでなく、「どんな都市でありたいか」というメッセージを視覚的に発信しているとも受け取れます。
「見逃せない」演出が示す、都市からのメッセージ
英語では、このプロジェクトについて「文字通り見逃せない(unmissable)」という表現も使われています。どこを見ても光が目に入る演出は、単に派手さを競っているわけではありません。
見慣れた建物の輪郭を色鮮やかな光でなぞることで、私たちはふだんあまり意識していなかった街のディテールに気づきます。いつも通り過ぎてしまう場所が、光によって一時的に「特別な場所」に変わるのです。
こうした都市演出は、次のような問いを私たちに投げかけているようにも見えます。
- 私たちは、どんな夜の公共空間を心地よいと感じるのか
- 観光客だけでなく、そこに暮らす人にとっても誇りに思える景色とは何か
- テクノロジーを使って街を彩るとき、その土地ならではの物語をどう織り込むか
マカオから読み解く、これからの都市の楽しみ方
〈Light Up Macao〉は、一見すると「きれいなイルミネーション」のニュースに見えますが、その背景には、都市の魅力をどう見せ、どう共有していくのかというテーマがあります。
2025年の今、世界の多くの都市が、観光と日常生活、歴史と最先端技術をどうバランスさせるかという課題に向き合っています。マカオの夜を彩る光のプロジェクトは、その一つの答え方を示しているように見えます。
ニュースをきっかけに、自分の住む街やこれから訪れてみたい都市を、「夜の景色」という視点から見直してみるのもおもしろいかもしれません。
Reference(s):
cgtn.com








