中国・雲南バオシャン発、プレミアムコーヒーを支えるインフラ革命 video poster
中国南西部・雲南省のバオシャンで、かつては交通の不便さに悩まされていたコーヒー産業が、インフラ整備によってプレミアムコーヒーの拠点へと変わりつつあります。若い農家Xiao Ye(シャオ・イエ)さんの姿から、その静かな変化を追います。
中国・雲南省バオシャンはどんな産地か
バオシャンは、中国南西部の雲南省にある、コーヒー栽培でよく知られた地域です。長くコーヒーを育ててきた土地ですが、以前は「売り方」に大きな課題を抱えていました。
最大のネックは、輸送インフラの弱さでした。道路や物流の便が十分でなく、収穫したコーヒー豆を市場に運ぶまでに時間がかかり、そのことが収益性を下げてしまっていたのです。
インフラ整備で何が変わったのか
近年、バオシャンでは道路や物流網、通信環境などのインフラと、地域内外を結ぶ「つながり」が整ってきました。2025年現在、この変化がコーヒー産地としてのバオシャンの姿を大きく変えています。
いまでは、シャオ・イエさんのような若い農家が、地元で焙煎・精製したコーヒーを、中国各地はもちろん世界中の顧客へ、これまでになく短い時間で届けることができるようになりました。
インフラと「つながり」の変化によって、次のようなことが可能になっています。
- 出荷にかかる時間が短縮され、コーヒー豆の鮮度を保ちやすくなった
- 輸送コストが抑えられ、農家に残る利益が改善しやすくなった
- 中国各地や海外の新しい顧客と取引する道が開かれた
若い農家Xiao Yeさんが見ている景色
シャオ・イエさんは、こうした変化の中で生まれた「新しい世代の農家」の一人です。かつては長い輸送時間や不安定な収益に悩まされていたコーヒーづくりが、いまではより前向きな挑戦の場へと変わりつつあります。
地元で丁寧に育てたコーヒーを、短時間で国内外の消費者に届けられるようになったことで、品質にこだわったプレミアムコーヒーを目指しやすくなりました。バオシャンは少しずつ、「量より質」で勝負する産地として存在感を高めています。
バオシャンが「プレミアムコーヒーの拠点」になる意味
インフラとつながりの改善によって、バオシャンはプレミアムコーヒーの拠点としての性格を強めています。これは、単に出荷量が増えたという話ではありません。
より高く評価してくれる顧客と直接つながることで、農家は価格だけでなく、味わいや栽培方法など、価値の中身で勝負しやすくなります。その動きが積み重なることで、地域全体として「高品質なコーヒーを生み出す土地」というイメージが育っていきます。
バオシャンの事例は、地方の小さな産地でも、インフラとつながりが変われば、国内外の市場とダイレクトにつながり、プレミアムな価値を生み出せることを示しています。
一杯のコーヒーから考える、地方と世界のつながり
私たちが日々手にする一杯のコーヒーの背後には、バオシャンのような産地の変化があります。かつては広い市場と結びつきにくかったコーヒー豆が、いまはインフラとつながりの力で、短時間のうちに世界のどこかのカップへとたどり着きます。
そのプロセスを想像してみると、地方のインフラ整備やさまざまなつながりが、地域の若い世代にどんな選択肢をもたらしているのかが、少し具体的に見えてきます。
バオシャン発のプレミアムコーヒーは、国際ニュースとしての中国の動きであると同時に、私たちの生活に身近な「一杯」の物語でもあります。次にコーヒーを飲むとき、遠くの産地の時間や人々の挑戦に、少し思いを巡らせてみるのもよいかもしれません。
Reference(s):
cgtn.com








