四川省自貢の春節を彩る砂糖漬けオレンジと八宝飯 video poster
2025年の年末、次の旧正月(春節)に向けて、アジアのあちこちで「今年は何を食べようか」という会話が少しずつ聞こえてきます。中国南西部の四川省・自貢では、その答えの一つが砂糖漬けオレンジと八宝飯です。
自貢の人々にとって、砂糖漬けオレンジはお祝いの席に欠かせない存在だといいます。その甘さと、縁起の良い米料理である八宝飯がそろうことで、中国の春節(中国の旧正月)のにぎやかな記憶がよみがえります。
自貢の人々にとっての「正月の味」
ニュースやSNSで中国の春節を見ると、迫力ある花火や獅子舞の映像に目を奪われがちです。しかし、自貢の人々の心にまず浮かぶのは、身近な食卓に並ぶ砂糖漬けオレンジと八宝飯の甘さなのかもしれません。
短い説明だけでも、二つの料理には次のような役割が込められていることが伝わってきます。
- 砂糖漬けオレンジ:春節に欠かせないお祝い菓子
- 八宝飯:縁起の良さを象徴する米料理
- どちらも、家族や友人と過ごした春節の思い出を呼び起こす存在
砂糖漬けオレンジが運ぶ、やさしい甘さ
砂糖漬けオレンジは、その名の通り「甘さ」が主役です。自貢の人々にとって、それは単なるお菓子ではなく、春節の空気感そのものをまとった味だと言えるでしょう。
甘い香りや、口に入れた瞬間に広がるやさしい味わいは、にぎやかな団らんや、家族で囲んだ食卓の記憶と結びつきます。忙しい日常の中でも、一口食べれば一気に春節モードに切り替わる——そんな「スイッチ」のような存在になっているのかもしれません。
八宝飯に込められた「めでたさ」
もう一つの主役が、縁起の良い料理として紹介されている八宝飯です。名前からして「八つの宝」が並ぶ、豊かさや幸運をイメージさせる一皿です。
自貢の人々にとって、八宝飯は、砂糖漬けオレンジの甘さと並んで、春節の食卓に欠かせない「めでたい象徴」です。砂糖漬けオレンジがやさしい甘さで過去の記憶を呼び起こすなら、八宝飯は「これからの一年もよい年になりますように」という前向きな願いを託す料理だと言えそうです。
食の記憶がつなぐ、春節と日常
私たち自身を振り返っても、おせち料理や年越しそばなど、「これを食べると正月が来たと実感する」一皿がある人は多いのではないでしょうか。自貢の砂糖漬けオレンジと八宝飯も、同じように人々の時間感覚や季節感を形づくる役割を担っています。
2025年の冬、次の春節に向けて世界のニュースを追うときは、「どんな料理が、その土地の人にとっての『正月の味』なのか」という視点で見てみるのも一つの楽しみ方です。自貢の砂糖漬けオレンジと八宝飯は、その問いに対する一つの具体的な答えとして、静かに、しかし確かに存在感を放っています。
Reference(s):
cgtn.com








