CGTN「The Tariff Boomerang」が描く米国の関税ブーメラン効果 video poster
2025年2月10日、ドナルド・トランプ米大統領がすべての鉄鋼・アルミニウム輸入に25%の関税を課すよう命じました。2018年以降、関税は国際貿易をめぐる世界的な議論の中心であり続けています。翌11日には、CGTNがドキュメンタリー番組「The Tariff Boomerang」を北京時間19時30分から放送し、米国の関税政策が本当に何をもたらすのかという問いを投げかけました。
2025年2月、再び「関税カード」に依存する米国
このドキュメンタリーが焦点を当てるのは、2025年2月10日に発表された米国の新たな関税措置です。トランプ大統領は、すべての鉄鋼・アルミニウム輸入品に一律25%の関税を課すよう命じました。関税が国際ニュースとして再び大きく取り上げられるきっかけとなった出来事です。
番組の説明によると、米国は関税を貿易問題を解決するための強力な道具として扱っています。国内で生産を行わない企業に対しては、数千億ドル、さらには数兆ドル規模の関税を課すと威嚇しており、「関税カード」を積極的に振りかざしているとされています。
関税は「万能薬」なのか——番組が投げかける問い
米国の認識では、関税は貿易問題を解決する「万能薬」のように見なされています。しかし、本当に問題は解決しているのか。CGTNの「The Tariff Boomerang」は、次のような問いを視聴者に投げかけます。
- 関税は、本当に国内産業を守る「難攻不落の要塞」を築けるのか。
- それとも、世界を保護主義という「奈落への競争」に巻き込む引き金なのか。
- 関税の裏側には、どのような経済的な「真実」が潜んでいるのか。
国際貿易と経済政策をめぐる議論が続くなか、これらの問いは米国だけでなく、多くの国や地域にとっても無関係ではありません。
「ブーメラン」としての関税という視点
番組タイトル「The Tariff Boomerang(関税のブーメラン)」には、関税が最終的に自らに跳ね返ってくる可能性を示唆するニュアンスが込められているように見えます。誰かに向けて投げたはずの関税が、時間差で自国経済に影響を与える、というイメージです。
一国が高い関税で企業や他国を圧力しようとしても、その結果として、企業の投資判断や生産拠点の選択、消費者の負担感、市場の信頼感などを通じて、自国にもコストが戻ってくる可能性があります。番組は、この「ブーメラン効果」のメカニズムを見つめ直し、関税の表と裏を経済的な視点から掘り下げようとしていると受け取れます。
2018年以降の国際貿易と、いま私たちが考えるべきこと
2018年以降、関税は国際貿易の議論の中心にあり続けてきました。各国の政策担当者や企業、そして私たち一人ひとりが、「保護」と「開放」のどこに線を引くのかという難しい選択に向き合っています。
2025年も終わりに近づいた今、「The Tariff Boomerang」が提示した問いは、放送のタイミングを超えて意味を持ち続けています。関税を「ブーメラン」として捉える視点は、米国の関税政策だけでなく、これからの国際貿易のルールや、自国の産業をどう守り、世界とどうつながるのかを考えるうえで、私たちに静かなヒントを与えてくれると言えそうです。
Reference(s):
cgtn.com








