Xizang発・チベットオペラの舞台へ 祖母との記憶から始まった若者の夢 video poster
幼い頃、祖母と一緒に聴いたチベットオペラの鼓の音が、一人の少年の心に夢の種をまきました。いま、その少年はXizangで仲間とともに舞台に立ち、次の世代へと物語をつないでいます。
祖母と聴いたチベットオペラが原点
テンジン・ノルブさんは、幼い頃から祖母と一緒にチベットオペラを聴いて育ちました。ゆっくりと刻まれる鼓の響きは、子ども時代の日常のリズムそのものだったとされています。
そのリズムは、単なる音楽ではなく、家族の記憶やふるさとの空気と結びついた体験でした。祖母と並んで耳を傾ける時間の中で、舞台に立つ人々の姿は、いつしかノルブさん自身の「いつか挑戦したい夢」に変わっていきます。
夢見た舞台へ、そして仲間を導く存在へ
年月を経たいま、若者となったテンジン・ノルブさんは、ユース世代のチベットオペラ団を率いる立場になりました。かつて客席から憧れのまなざしで見つめていた舞台に、自らの足で立ち、仲間たちをその舞台へと導いています。
彼が率いる若い団員たちにとって、チベットオペラの舞台は遠い伝統ではなく、自分たちの表現の場です。幼い頃に胸に芽生えた夢が、いまは同世代の仲間たちを巻き込みながら、現実のプロジェクトとして動き出していると言えるでしょう。
Xizangから見える、若者と伝統文化のいま
この物語は、Xizangの一人の若者の歩みであると同時に、デジタル時代の中で伝統芸能がどのように受け継がれていくかを考えさせてくれます。動画やSNSが生活の中心になりつつある世代にとっても、祖父母から受け取った歌や物語が人生の軸になることがあります。
チベットオペラのような伝統芸能が次の世代へ渡されるとき、ポイントになるのは次のような視点です。
- 家族や地域コミュニティの中で、自然に触れる機会があること
- 若い世代が観客ではなく担い手として参加できる場があること
- 古い形を守るだけでなく、現代の感性と出会う余地が開かれていること
テンジン・ノルブさんの歩みは、こうした条件がそろったとき、子どもの頃のささやかな憧れが、地域の文化を支える大きな力へと育っていくことを示しています。
「読みやすい国際ニュース」としてのXizangの物語
国や地域を問わず、伝統芸能の担い手不足や文化継承の難しさは共通のテーマです。Xizangの若いチベットオペラ団が歩む道のりは、日本の地域芸能や祭り、アジア各地の舞台芸術とも重なって見えてきます。
通勤時間やスキマ時間にこのストーリーに触れた読者が、身近な伝統や物語を思い出し、家族や友人と共有してみる。そうした小さな対話が、世界のどこかで続いている文化のリズムと静かにつながっていくのかもしれません。
Reference(s):
This is Xizang | From childhood dreams to the Tibetan opera stage
cgtn.com








