4Kドキュメンタリー「Dancing with the Plateau」が映す生物多様性 video poster
2025年5月22日の「国際生物多様性の日」に合わせて、CGTN制作の4Kドキュメンタリー「Dancing with the Plateau」が公開されました。チベット高原で暮らすブラックネッククレーンに密着し、生物多様性と人と自然の共生を映し出します。
国際生物多様性の日と新作ドキュメンタリー
毎年5月22日は、地球上の多様な生きものとそのつながりを考える「国際生物多様性の日」です。2025年のこの日に合わせて公開された「Dancing with the Plateau」は、国際ニュースとしても、生物多様性をテーマにした映像作品としても注目されています。
作品の舞台は、青海・チベット高原(Qinghai-Tibet Plateau)。標高の高いこの地で暮らすブラックネッククレーンの姿を、最新の4K映像で丁寧に追っています。
ブラックネッククレーンの一年を追う
ドキュメンタリーは、移り変わる季節を通じてブラックネッククレーンの生活に寄り添います。カメラは次のような場面を克明に捉えます。
- 高原での採食など、日々の暮らしぶり(習性)
- つがい同士が絆を確かめ合うような求愛の儀式
- 厳しい自然環境の中を移動する渡りの旅路(移動パターン)
ときには、三羽のクレーンが一つの画面に収まるような、めったに見られない瞬間も映し出されます。こうしたシーンが積み重なることで、一羽一羽の個体としてだけでなく、群れとして生きる鳥たちの姿が浮かび上がります。
高原の風景と文化をつなぐ映像表現
「Dancing with the Plateau」は、鳥だけに焦点を当てるのではなく、その背景に広がるチベット高原の環境も丁寧に描きます。
- 広大な草原(メドウ)
- 生命を育む湿地帯
- 遠景にそびえる雪をいただいた山々
こうした多様な風景が、ブラックネッククレーンの生活を支える「生態系」として映し出されます。同時に、チベットの文化的な伝統や精神性と自然との深い調和が表現されている点も特徴です。宗教的な世界観や生活のリズムが、周囲の自然環境と無理なく溶け合っている様子が伝わってきます。
人と自然の共生を見つめ直す
作品には、人と野生動物が同じ高原で暮らしを営む温かな場面も登場します。家畜の世話をする人びとと、湿地にたたずむブラックネッククレーン。人の活動と野生生物の暮らしがぶつかり合うのではなく、距離感を保ちながら共存している様子が印象的です。
映像は、こうした光景を通じて、現代における「生態意識」のあり方を静かに問いかけます。視聴者は、自分たちの生活がどのように自然とつながり、どのように影響し合っているのかを、改めて考えるきっかけを得ることができます。
日本の視聴者へのメッセージ
都市生活が中心になると、遠く離れた高原の野生動物や湿地の風景は、日常から切り離されたものに感じられがちです。しかし、「Dancing with the Plateau」が描くのは、決して遠い世界だけではありません。
- 生きものの暮らしを支える環境の大切さ
- 地域の文化と自然の結びつき
- 人と自然が共生しようとする姿勢
これらは、日本各地の里山や湿地、都市の緑地を考えるうえでも共通するテーマです。国際ニュースとして紹介される映像作品でありながら、私たち自身の暮らし方や、生物多様性との向き合い方を見直す鏡にもなり得ます。
2025年も終わりに近づく今、5月の国際生物多様性の日に合わせて制作されたこのドキュメンタリーを振り返ることは、来年以降の環境との付き合い方を考えるヒントになりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








