中国・山東省の老舗ギター工場で学ぶDIY電気ギターの舞台裏 video poster
一本のギターから見える「ラベルの向こう側」
国際ニュースを日本語で追っていると、「メイド・イン・チャイナ」の文字を見ない日はほとんどありません。中国東部・山東省昌楽県の老舗ギター工場を訪ねた中国国際テレビ(CGTN)の企画「The Story Behind the Label」は、そのラベルの裏にある現場と人の物語を伝えています。
番組では、ホストのセルゲイ氏が昌楽県で最も古いギター工場を訪れ、DIY電気ギターづくりに挑戦します。初心者に近い立場から工場のオーナーに教わりながら、一本のギターが形になるまでのプロセスを体験する様子が描かれています。
中国東部・山東省昌楽県、楽器づくりの現場
舞台となる昌楽県は、中国東部の山東省にある地域です。今回紹介された工場は、この地域で最も古いギター工場とされ、長年にわたって電気ギターをつくり続けてきました。
「老舗」と聞くと伝統的な手仕事のイメージが浮かびますが、工場の現場では、手作業と機械加工が組み合わさり、効率と品質のバランスを取ろうとする工夫が続いています。2025年現在、世界中のステージで使われる楽器の一部が、こうした地方都市の工場から送り出されていることをあらためて意識させられます。
セルゲイ氏が挑戦したDIY電気ギター
企画の中心は、CGTNホストのセルゲイ氏がDIY電気ギターを組み立てていく体験です。工場のオーナーが横に付き添い、一つひとつの工程を指導します。
- ボディやネックなど、あらかじめ用意されたパーツを確認する
- ネックをボディに固定し、弦の張力に耐えられるよう調整する
- ピックアップや配線など、音を拾うための部品を組み込む
- 弦を張り、チューニングして実際に音を出してみる
セルゲイ氏は、最初はぎこちない手つきながらも、オーナーのサポートを受けながら少しずつ工程を進めていきます。完成したギターを実際に鳴らしてみる瞬間には、工場で働く人たちの表情も自然とほころびます。
「The Story Behind the Label」が伝えようとしていること
企画のタイトルが示す通り、焦点は「ラベルの向こう側」にあります。店頭で見る電気ギターには産地やブランド名が小さく記されていますが、その文字の背後には、設計に携わる人、木材を加工する人、塗装を重ねる人、組み立てや検品を担当する人など、多くの手仕事が積み重なっています。
工場のオーナーが初心者のホストに丁寧に教える姿からは、技術を次の世代に渡していこうとする静かな意志も感じられます。大量生産のイメージで語られがちな中国の製造業ですが、一本のギターを通して見ると、そこには試行錯誤と工夫、そして音楽が好きだという気持ちが確かに存在していることが伝わってきます。
日本の読者にとってのポイント
日本の楽器店に並ぶ電気ギターの中にも、中国東部の工場で組み立てられたものが少なくありません。今回紹介されたような老舗工場の現場をイメージしてみると、手元のギターの見え方も少し変わってくるかもしれません。
- 価格やブランドだけでなく、その背後にある生産地や人のストーリーを想像してみる
- DIYキットや修理を通じて、自分でギターに手を入れる楽しさを再発見する
- 国や地域を越えて、音楽とものづくりがつながっていることを意識する
2025年の今、オンライン動画や国際ニュースを通じて、遠く離れた工場の現場を身近に感じることができます。ニュースを消費するだけでなく、その裏側にある人と技術の物語に目を向けることが、これからの国際ニュースの読み方の一つになりそうです。
Reference(s):
The Story Behind the Label | Tune up your guitar-making skills
cgtn.com







