三つの言葉が刻む友情 スリランカ石碑とアジアの文化交流 video poster
600年以上前、中国の航海者・鄭和がスリランカにもたらした石碑「Galle Trilingual Inscription」。中国語・タミル語・ペルシア語の三つの言語で刻まれたこの石碑は、今も文化交流と平和、友好の象徴として語り継がれています。
600年以上前のアジアをつなぐ石碑
この石碑は、600年以上前に中国の航海者・鄭和によってスリランカへ運ばれたとされています。長い時間を経たいまもなお、アジアをまたぐ交流の証しとして存在し続けている点に、多くの人が注目しています。
名前として伝えられている「Galle Trilingual Inscription」は、三つの言語が並ぶ特別な石碑であることを端的に物語っています。一つの石に複数の言葉を刻むという選択そのものが、多様な人々に開かれたメッセージであったと見ることができます。
三つの言語で刻まれた「一つの物語」
この石碑には、中国語、タミル語、ペルシア語という異なる言語が刻まれています。まさに「Three languages, one story(3つの言語でつづる一つの物語)」という表現のとおり、背景の異なる人々が同じ物語を共有しようとした試みといえます。
言語が違えば、ものの見方や価値観も違うことが少なくありません。それでもあえて三つの言葉で同じメッセージを残したという事実は、当時から多様性を前提にしたコミュニケーションが模索されていたことを示しています。
平和と友好の象徴としての意味
Galle Trilingual Inscription は、単なる歴史的な遺物ではありません。600年以上の時を超えて、文化交流の証しであり、平和と友好の象徴として語られ続けています。
一つの石碑が、なぜそこまで長く意味を持ち続けるのでしょうか。その背景には、次のようなポイントが見えてきます。
- 異なる言語を並べることで、特定の人だけでなく、より多くの人にメッセージを開く姿勢が示されていること
- 武力や対立ではなく、言葉と出会いを通じて関係を築こうとする意思が読み取れること
- 時間がたっても変わりにくい、平和と友好という価値が刻まれていること
2025年の私たちへの問いかけ
国際ニュースが日々更新され、対立や分断をめぐる話題も少なくない2025年の今。600年以上前に刻まれた石碑の存在は、静かに次のような問いを投げかけています。
- 私たちは、異なる言語や文化の相手に届く言葉を選べているか
- 短期的な利益ではなく、長い時間軸で平和と信頼を残す行動ができているか
- 一つの出来事や物語を、複数の視点から語り直す余地を大切にしているか
「Glimpses of grandeur: Three languages, one story」という言葉どおり、この石碑は壮大な歴史の一場面をちらりと見せてくれる存在です。同時に、その物語をどう受け取り、自分たちの時代の文脈で語り直すかは、私たち一人ひとりに委ねられています。
遠く離れたスリランカの石碑の話は、決して過去のロマンにとどまりません。日々の会話やSNSでのやり取りのなかで、異なる背景を持つ相手にどう言葉を届けるかを考えるきっかけになるはずです。
Reference(s):
cgtn.com








