新疆Jikepulin国際スキー場 夜を駆ける雪上車と中国のスキー熱 video poster
中国北西部の新疆ウイグル自治区アルタイ地区にあるJikepulin国際スキーリゾートは、アジア有数の規模を誇るスキー場として、2024〜25年シーズンに記録的な来場者数を集めました。その華やかなゲレンデの朝を支えているのが、夜の闇の中で雪をならす雪上車オペレーターの存在です。
アジア有数のスキー拠点、新疆Jikepulin国際スキーリゾート
Altay Prefectureに位置するJikepulin国際スキーリゾートは、良質な雪、豊富な降雪量、そしてシーズンの長さで知られています。これらの条件に支えられ、同リゾートはアジアでも有数のスキー目的地へと成長してきました。
2024〜25年シーズンには、日ごとの入場者数が過去最高を更新し、多くの人びとでゲレンデが埋まりました。朝から夕方まで、さまざまなレベルのスキーヤーやスノーボーダーが斜面を行き交い、リゾート全体が冬のにぎわいに包まれます。
人気を支える要素としては、例えば次のような点が挙げられます。
- 軽くて滑りやすい雪質
- 安定した豊富な降雪による厚い雪の層
- 長い期間楽しめるスキーシーズン
こうした自然条件と設備の充実が組み合わさり、Jikepulinは中国のウィンタースポーツシーンを象徴する存在の一つとなっています。
静かな夜に始まる仕事 雪上車オペレーター、トゥドジャン・パナさん
日中のにぎわいが去り、山々が静けさを取り戻す夜。ここから、雪上車オペレーターであるトゥドジャン・パナさんの仕事が始まります。気温が厳しく下がる暗闇の中、彼は雪上車を操り、翌朝のためにコースを整備していきます。
雪上車は、圧雪や整地を行うための大型車両です。パナさんは、広いゲレンデの起伏や雪の状態を見極めながら、ゆっくりと、しかし確実に斜面を走らせます。その作業によって、翌朝スキーヤーが滑る雪面は滑らかに整えられます。
月明かりが照らす「雪のキャンバス」
タイトルにもあるXinjiang Dawn to Dusk | Yinshi: Moonlit grooves on snow canvasという言葉の通り、月明かりの下で雪上車が刻むラインは、まるで白いキャンバスに描かれた溝のようです。ゲレンデに人影がない夜、雪上車のライトだけが雪面を照らし、その軌跡が静かに積み重なっていきます。
パナさんの仕事には、次のような役割があります。
- でこぼこをならし、滑りやすい雪面をつくる
- 一日で荒れたコースをリセットし、翌朝に備える
- 安全で快適な滑走環境を保つことで、リゾート全体の運営を支える
スキー場を訪れる多くの人びとにとって、朝一番の滑りが気持ち良いのは「偶然」ではなく、夜通し続けられるこうした目立たない仕事のおかげだといえます。
広がる中国のウィンタースポーツ文化
Jikepulin国際スキーリゾートは、そのにぎわいと運営を通じて、中国で高まりつつあるウィンタースポーツへの関心を体現しています。記録的な来場者数は、単なるレジャー施設の人気を超え、雪や氷のスポーツを楽しむ人びとの裾野が広がっていることを示しています。
一方で、その舞台裏では、トゥドジャン・パナさんのように夜の時間帯に働くスタッフが、静かにスキー文化を支えています。華やかなゲレンデの景色は、こうした人びとの努力と、自然条件を生かした環境づくりによって成り立っています。
「見えない仕事」に目を向けるとき
通勤や旅行の合間にニュースを読む私たちにとっても、このストーリーは一つの問いを投げかけます。スポーツやレジャーの場の裏側には、どのような人びとの仕事があり、その積み重ねが私たちの日常の楽しみを支えているのかという視点です。
新疆の山々で、月明かりの下に描かれる「雪のグルーヴ」。その一本一本に込められた仕事と時間を想像しながら、中国で広がるウィンタースポーツ文化の現在と、その背景にある人間の営みに思いを巡らせてみるのも、ニュースの新しい楽しみ方かもしれません。
Reference(s):
Xinjiang Dawn to Dusk | Yinshi: Moonlit grooves on snow canvas
cgtn.com








