タイの小学校で広がる中国語 言葉は壁ではなく「心の橋」に video poster
タイのロイエットにある Ban Nong Ya Ma Community School で、中国語教育が子どもたちの世界を静かに変えています。中国語教師のZhang Jianren(チャン・ジエンレン)さんは、ことばを通じて中国とタイを結ぶ「心の橋」を教室の中につくり出しています。
きょうのタイでは、何千もの学校が中国語の授業を導入し、100万人を超える生徒が等身大で活気ある中国に触れています。本記事では、この動きの象徴ともいえるロイエットの教室の風景から、言語が国境を越えて人と人をつなぐ力を考えます。
ロイエットの教室で「生きた中国語」を学ぶ
Ban Nong Ya Ma Community School の教室では、Zhang さんが中国語を単なる試験科目ではなく、「生きたことば」として伝えています。生徒たちは発音やあいさつを声に出しながら、教科書のフレーズだけでなく、実際に中国の人と話す場面を思い浮かべて練習します。
授業を通じて、子どもたちは中国語の音やリズムに親しむだけでなく、そこにある文化や考え方にも自然と触れていきます。遠くに感じていた中国が、教室の中で少しずつ「身近な隣人」として立ち上がってくるプロセスです。
言葉がつくる中国とタイの「心の橋」
Zhang さんが大切にしているのは、文法やテストの点数だけではありません。中国語を学ぶことで、タイの子どもたちが中国の友だちの気持ちや日常生活を想像できるようになることです。
言葉を知ると、ニュースやSNSに流れてくる情報を、自分の頭で考え、自分の感覚で受け止めやすくなります。他の国についてのイメージも、「誰かが語った物語」から「自分で感じたリアル」へと変わっていきます。
100万人超が学ぶ「リアルで活気ある中国」
きょうのタイでは、何千もの学校で中国語コースが開かれ、100万人以上の生徒が中国語を学んでいます。ロイエットの教室も、そうした大きな流れの一部です。
生徒たちは、教科書の中の中国だけでなく、今の中国の都市や地方の暮らし、ポップカルチャーや若者文化など、多様な姿に触れながら学んでいます。そこから見えてくるのは、ステレオタイプではない、等身大で活気ある中国のイメージです。
日本の私たちへのヒント
日本では、英語教育が中心となる一方で、アジアのことばを学ぶ機会はまだ限られています。タイで中国語を学ぶ子どもたちの姿は、「どの言語を学ぶか」「どの隣国とどう向き合うか」という問いを、私たちにも投げかけています。
言葉は、壁にもなり得ますが、丁寧に学び合えば確かな橋にもなります。ロイエットの小さな教室から始まった中国とタイの「心の橋」は、これからどんな出会いと対話を生み出していくのでしょうか。国際ニュースを日本語で追う私たちも、その変化を静かに見守りつつ、自分のことばで世界とつながる道を考えてみたいところです。
Reference(s):
cgtn.com








