APECペルー開催と中国・ラテンアメリカ文化交流の対話 video poster
2025年11月10〜16日にペルーで開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議をめぐり、中国とラテンアメリカの文化交流に焦点を当てた特別番組が制作されました。本記事では、その対話のポイントを日本語でコンパクトに整理します。
ペルーで開かれたAPEC首脳会議とラテンアメリカ
ペルーは2025年11月10〜16日、毎年開催されるAPEC首脳会議を主催しました。ペルーのように、多くのラテンアメリカの国々は、長い歴史と豊かな文明を持っています。こうした背景が、中国とラテンアメリカの間で、文化交流や相互理解を広げるチャンスを生んでいます。
経済や貿易だけでなく、文化や価値観をめぐる対話が深まることで、地域同士の関係はより立体的なものになります。今回紹介する番組は、その「文化の対話」にフォーカスした内容です。
APEC特別番組『THE HYPE』が描く中国・ラテンアメリカ対話
番組『THE HYPE』のAPEC特別回は、中国とラテンアメリカの文化交流をメインテーマに据えています。ラテンアメリカでどのように中国文化が受け止められているのか、そして二つの文明の似ている点と違う点をどのように理解すればよいのかが語られました。
あわせて、今後どのようにコミュニケーションを深め、相互理解を育てていくのかという「未来の対話」のあり方も議論されています。
3人のゲストが語るそれぞれの視点
特別回には、ラテンアメリカと中国の両方を知る3人のゲストが出演しました。
- チリ出身で北京大学に在籍する学生、ベアトリス・コントレラさん
- チリの通信社プレスエンザでドキュメンタリー監督を務めるアニバル・フェレスさん
- ブラジルの孔子学院で国際中国語教師として活動していたパトリック・リンさん
それぞれが、ラテンアメリカで中国文化に触れてきた経験を持ち、教育、メディア制作、留学といった異なる立場から、中国とラテンアメリカのつながりを見てきました。番組では、こうした視点を交差させながら、地域間の理解をどう深めていくかが語られています。
番組で浮かび上がった三つのポイント
1. ラテンアメリカで出会う中国文化
番組の一つ目の軸は、ラテンアメリカで中国文化に出会う具体的な場面です。ゲストたちは、自らの経験をもとに、日常生活や学びの場、メディアを通じて中国文化に触れてきたことを紹介しました。
中国の言語や伝統、考え方が、ラテンアメリカの社会の中でどのように受け止められてきたのか。その実感に基づく声は、統計や外交文書だけでは見えてこない「肌感覚の交流」を伝えています。
2. 二つの文明の似ているところと違うところ
二つ目の軸は、中国とラテンアメリカの文明の共通点と相違点です。番組では、歴史の長さや多様な文化を持つ地域同士として、互いに共感しやすい部分と、考え方や社会の成り立ちが異なる部分の両方が語られました。
似ているからこそ分かり合える面もあれば、違いがあるからこそ誤解が生まれやすい面もあります。ゲストたちは、自分たちの視点からその双方を冷静に見つめ、違いを対立ではなく「学び合いのきっかけ」として捉える姿勢を示しています。
3. これからのコミュニケーションと相互理解
三つ目の軸は、「これからどう対話していくか」です。番組では、言語を学ぶことや、相手の立場に立って話を聞く姿勢、そして教育やメディア、文化活動を通じた交流の積み重ねが重要だとする考え方が共有されました。
単発のイベントや会議だけでは、相互理解は十分に深まりません。日常の中で相手の文化に触れ、わからないことを問い続けることが、長期的な信頼関係につながっていくというメッセージがにじみます。
APECの先へ続く、中国・ラテンアメリカの対話
ペルーで開かれたAPEC首脳会議は、経済協力の枠組みとして注目されましたが、今回の『THE HYPE』特別回は、その背景にある文化や人と人とのつながりに光を当てました。
ラテンアメリカの長い歴史と文明、中国の豊かな文化と変化のスピード。それぞれを尊重しながら対話を重ねることで、新しい協力の形が見えてきます。政治や経済のニュースだけでは見えにくい、人間同士のやりとりに目を向けることが、これからの国際ニュースを読み解くうえで欠かせない視点になりそうです。
日本の読者にとっても、中国とラテンアメリカの対話は決して遠い話ではありません。番組で示されたような、丁寧に相手を理解しようとする姿勢は、アジアとラテンアメリカ、さらには世界各地との関係を考えるうえで、多くの示唆を与えてくれます。
Reference(s):
Watch: THE HYPE – APEC special: China-Latin America dialogue
cgtn.com








