上海・外灘の歴史的建築群とCIIE 第7回輸入博覧会が映す都市のいま video poster
今年11月に上海で開かれた第7回中国国際輸入博覧会(CIIE)に合わせて、100年以上にわたり都市の発展と繁栄の象徴とされてきた上海・外灘(The Bund)の歴史的建築群と夜景があらためて注目を集めました。上海の個性が凝縮されたこのエリアを、ニュースの視点から見ていきます。
「世界建築の博覧会」とも呼ばれる外灘
上海中心部の川沿いに位置する外灘は、20世紀初頭から続く金融や貿易の中心地として発展してきました。バロック、ゴシック、古代ギリシャ様式など、スタイルの異なるクラシックな建物が並び、その姿から「世界建築の博覧会」と評されてきました。
このエリアには、特徴の異なる建物が密集して立ち並んでいます。装飾が細かいファサード(建物の正面)や重厚な柱、尖塔を思わせるシルエットなど、建築に詳しくない人でも思わず足を止めたくなるディテールが続きます。
- 歴史ある建物が連続して並ぶ、独特のスカイラインが楽しめること
- さまざまな建築様式が混在する「世界建築の展示場」のような景観であること
- 川沿いの歩道から一望できる開放的な眺めを持つこと
第7回CIIEで脚光を浴びた「夜の上海」
今年11月5日から10日にかけて、上海市の国家会展センター(National Exhibition and Convention Center Shanghai)で第7回中国国際輸入博覧会(China International Import Expo、CIIE)が開催されました。この期間中、上海の街は国内外からの来訪者を迎える舞台として、夜景の演出にも力を入れました。
会期中には、上海市内の目を引くスポットや、精巧で歴史ある建物が密集するエリアの夜景を楽しむ企画も行われました。その代表例として、多様な建築様式が並ぶ外灘の風景が取り上げられています。
歴史と現在が交差するナイトビュー
日が落ちると、クラシックな建物の輪郭がライトアップされ、細かな装飾や柱の陰影がくっきりと浮かび上がります。100年以上前に建てられた建物も、光の演出によって現代的な表情を見せ、昼間とは違う顔をのぞかせます。
歴史的な街並みを背景に、人びとが散策したり写真を撮ったりする姿は、「観光地」というよりも、日常の都市空間として外灘が根付いていることを感じさせます。ビジネスで上海を訪れる人にとっても、会議や展示会の合間に一息つける場所として魅力があります。
国際ニュースとして見る上海・外灘とCIIE
外灘とCIIEという二つのキーワードを並べてみると、次のようなポイントが見えてきます。
- 100年以上続く歴史的建築群が、現在の都市ブランドづくりの中心的な舞台になっていること
- 輸入博覧会という国際イベントと、夜景や街歩きといった観光的な魅力が組み合わさり、上海の「開かれた都市イメージ」を発信していること
- 都市が自らの歴史をどのように語り直し、国内外の人びとに見せていくのかという、より大きなテーマにつながっていること
読む人への問いかけ
歴史ある建物が密集する外灘のような場所は、一見すると「昔の姿を保存したエリア」に見えます。しかし、CIIEのような国際イベントと結びつくことで、そこは現在進行形の都市戦略の一部にもなっています。
もしあなたが上海を訪れる機会があれば、外灘の夜景をただ「きれい」と眺めるだけでなく、「この街は何を世界に伝えようとしているのか」「100年前の建物が、いまどのような意味を持っているのか」といった視点を重ねてみると、ニュースで見る上海の姿も少し違って見えてくるかもしれません。
Reference(s):
Live: See Shanghai's unique charm from historical building clusters
cgtn.com








