中国国際輸入博覧会2024、「新質生産力」が主役に video poster
2024年に開催された中国国際輸入博覧会(China International Import Expo, CIIE)では、「新質生産力(new quality productive forces)」の育成が大きな焦点となりました。高い技術力や効率性、品質を重視する中国の新たな発展理念が、どのように国際舞台で示されたのかを振り返ります。
CIIE 2024が掲げた「新質生産力」と新発展理念
主催側によると、2024年のCIIEでは、「新質生産力」の開発が中心テーマのひとつとして位置づけられました。これは、高度な技術、優れた効率、高品質な成長を重視する中国の新しい発展理念と連動したものです。
高技術・高効率・高品質という三つのキーワード
「新質生産力」は、単に生産量を増やすのではなく、次のような特徴を持つ成長を目指す考え方と説明されています。
- 高技術:最先端の科学技術やデジタル技術を生産に取り入れること
- 高効率:省エネや自動化などにより、無駄を減らし生産性を高めること
- 高品質:製品やサービスの信頼性、安全性、付加価値を引き上げること
こうした方向性は、中国経済の高度化を進めるうえでの重要なキーワードとされ、2024年のCIIEはその具体的なイメージを内外に伝える場となりました。
最先端技術とハイエンド設備が「新質生産力」を可視化
今回のCIIEでは、最先端技術(cutting-edge technology)やハイエンド設備(high-end equipment)が、「新質生産力」を象徴する存在として強く打ち出されました。会場では、高度な技術を生かした装置やシステムが紹介され、ハイテクと高効率・高品質の結び付きがアピールされたとされています。
中国側は、こうした分野への投資と開発を進めることで、産業構造の高度化と持続的な成長を図ろうとしています。輸入博という形で海外から技術や製品を受け入れることは、国際協力やイノベーション促進の一環とも位置づけられます。
国際ビジネスと日本への含意
国際ニュースとしてのCIIE 2024のポイントは、「新質生産力」が中国国内だけのスローガンではなく、グローバルな産業やサプライチェーンにも影響し得る視点として提示されたことにあります。高技術・高効率・高品質を軸にした成長路線は、各国・各地域の企業戦略にも関わってきます。
日本企業やビジネスパーソンにとっては、次のような点が注目ポイントと言えます。
- 競争軸の変化:価格競争だけでなく、技術力や品質、効率性をどう高めるかが一層重要になること
- 協調領域の拡大:環境、エネルギー、高度製造などで、技術協力や共同開発の余地が広がる可能性があること
- リスクと機会の両面:新しい技術や設備への依存が深まる一方で、新市場や新しいビジネスモデルが生まれる可能性があること
2025年以降を見通すためのキーワードとして
2025年現在、「新質生産力」は中国経済やアジアの動向を読み解くうえで、しばしば登場するキーワードとなっています。2024年の中国国際輸入博覧会は、その概念を国内外に印象づける象徴的な場のひとつでした。
今後も、中国の新たな発展理念や産業政策を見るとき、「高技術」「高効率」「高品質」という三つの視点を意識しておくことが、国際ニュースを読み解くうえでの一つの手がかりになりそうです。読者のみなさんも、次に中国やアジアの経済ニュースに触れるとき、「新質生産力」というレンズを通して眺めてみてはいかがでしょうか。
Reference(s):
cgtn.com








