2024年世界インターネット大会を振り返る:AIとヒューマノイドの最前線 video poster
2024年11月19日から22日にかけて、中国本土の浙江省・烏鎮で2024年世界インターネット大会が開催されました。人工知能(AI)とヒューマノイドロボットの開発が大きなテーマとなったこの国際会議は、インターネットの未来像を考えるうえで重要な示唆を与えています。
烏鎮で開かれた世界インターネット大会とは
2024年世界インターネット大会は、中国本土の浙江省にある歴史的な水郷の町、烏鎮で行われました。期間は2024年11月19日から22日までの4日間で、インターネットとデジタル技術に関わるテーマが集中的に議論されました。
会議の様子は国際メディアにも取り上げられ、中国本土だけでなく世界のインターネットとAIの動向を知る場として位置づけられています。
2024年大会の焦点:人工知能とヒューマノイドロボット
2024年の世界インターネット大会で特に前面に出たのが、人工知能とヒューマノイドロボットの開発です。インターネットは、これまで情報をつなぐための基盤として発展してきましたが、AIとロボットの進歩によって、人と機械がどのように共存し、協働していくかが新たな焦点になっています。
AIの高度化とともに、以下のような変化が加速しています。
- オンラインサービスやアプリにおける高度な自動応答やレコメンド機能
- 工場や物流現場で活躍するロボットの高度化と、人型に近いヒューマノイドの登場
- 教育、医療、介護など、人に寄り添う場面でのAI活用に向けた模索
ヒューマノイドロボットは、人の形や動きを模したロボットであり、単なる機械ではなく「人と一緒に働く存在」として期待されています。その開発が国際会議の主要テーマになったことは、インターネットがますます「人とAIの関係」をめぐる技術基盤になりつつあることを示しています。
CGTNによる現地からのレポート
会期中、CGTNのYang Jinghao氏とHuang Yaohui氏が、現地からAIとヒューマノイドロボットの開発動向を紹介しました。中国本土における最新のAI研究やロボット開発の取り組みだけでなく、世界各地で進むAI技術の最前線もあわせて取り上げられました。
こうした現地レポートは、会議場で交わされる議論を単なるスローガンではなく、具体的な技術や社会の変化として可視化する役割を果たしています。視聴者は、研究室や展示フロアで動くヒューマノイドロボット、実際のサービスや産業で使われるAI技術の様子を通じて、インターネットが次に向かう方向性をイメージしやすくなります。
中国本土から世界へ広がるAI開発の視点
2024年世界インターネット大会のテーマ設定は、中国本土がAIとロボティクス分野で存在感を高めていることを示すものでもあります。同時に、AIやヒューマノイドロボットの開発は、一つの国や地域だけで完結するものではなく、国際的な協力と議論が欠かせません。
AIとインターネットの発展において重要になる論点には、例えば次のようなものがあります。
- 技術開発とともに進めるべきルール作りや倫理議論
- 国や地域を超えたデータ利用のあり方
- 人の仕事や生活とAIがどのように共存していくかという社会的な合意形成
世界インターネット大会のような国際会議は、これらのテーマについて各国・各地域の関係者が意見を交わし、今後の方向性を探る場として位置づけることができます。
日本の読者が押さえたい三つのポイント
日本でニュースを追う私たちにとって、2024年世界インターネット大会から読み取れるポイントを三つに整理します。
- 1.インターネットの議題は「AIとロボット」にシフトしている
かつてはネットワークの整備やサービスの普及が中心テーマでしたが、今はAIとヒューマノイドロボットが主役になりつつあります。インターネットは「情報インフラ」から「人とAIの協働基盤」へと役割を広げています。 - 2.中国本土の動きは無視できない
2024年の会場が烏鎮だったことからもわかるように、中国本土はAIとロボティクスの重要な拠点として注目されています。日本や他の国・地域にとっても、その動きはインターネットやデジタル経済を考えるうえで外せない情報になっています。 - 3.技術と同時に「社会との付き合い方」が問われる
AIやヒューマノイドロボットの開発が進むほど、働き方、教育、プライバシーなど、社会の仕組み全体をどうアップデートしていくかが重要になります。技術を「便利さ」だけで捉えるのではなく、「どんな社会をつくりたいのか」という視点が求められます。
2025年の今、どんなインターネットの未来を描くか
2025年の今、私たちはすでに日常の多くの場面でAIと関わっています。検索、翻訳、動画配信、オンラインショッピングなど、気づかないうちにAIが裏側で動いているサービスは少なくありません。
2024年世界インターネット大会が示したように、次の段階では、AIとヒューマノイドロボットがインターネットと結びつくことで、物理空間にまで広がる変化が起きていきます。それは、工場やオフィスだけでなく、家庭や学校、医療・介護の現場にも及ぶ可能性があります。
技術そのもの以上に問われるのは、社会全体でどのようなルールと価値観を共有していくかという点です。日本に暮らす私たちにとっても、海外の国際会議に関心を向けることは、未来のインターネットとAIの姿を自分ごととして考えるきっかけになります。
2024年世界インターネット大会を振り返ることは、2025年以降のインターネット社会をどうデザインしていくかを考える入り口でもあります。通勤時間やスキマ時間にニュースを追う一人ひとりが、このテーマについて自分なりの問いを持つことが、これからのデジタル社会を形づくる力になっていくのかもしれません。
Reference(s):
cgtn.com








