北京ランタンショー「北京千灯夜」 千の灯りで迎えた2025年
2025年も終わりに近づく今、今年の幕開けを照らした北京のランタンショー「北京千灯夜」をあらためて振り返ってみます。2024年の終わりから2025年3月にかけて、北京・朝陽区の温榆河公園で行われたこのイベントは、千を超えるランタンが夜の公園を光の世界へと変え、多くの人々に新年の高揚感と安らぎをもたらしました。
「北京千灯夜」:新年を迎える夜の光の祭典
「北京千灯夜」は、その名の通り、無数のランタンが夜空を彩る大規模なランタンショーです。2024年が終わり、2025年がまさに「すぐそこ」に迫っていたタイミングで、北京・朝陽区の温榆河公園でスタートしました。
開催期間は2024年12月28日から2025年3月まで。年末年始から春先にかけて、長いあいだ楽しめる設計になっていました。新しい一年を迎える北京で、このイベントは「新年をどう過ごすか」という問いに対する、ひとつの答えを示していたと言えます。
100エーカーに広がる「没入型ナイトツアー」
会場はおよそ100エーカーに及ぶ広大なエリアに設けられました。主催者はここを「没入型のナイトツアー複合空間」と位置づけ、ただのイルミネーション鑑賞ではなく、歩きながら光の物語の中に入り込んでいくような体験を目指しました。
暗闇の中で浮かび上がるランタンの光は、現実の輪郭をやわらかく溶かし、訪れた人に「日常から少し離れた時間」を提供します。広い園内を回遊するあいだに、風景だけでなく、気持ちも少しずつ切り替わっていく──そんな体験が意図されていたことが、イベントのコンセプトからうかがえます。
千を超えるZigongランタンが伝える伝統文化
このランタンショーの大きな特徴は、千を超えるセットのカラフルなZigongランタンが展示されたことです。色鮮やかなランタンが幾重にも重なり合い、「光のインスタレーション」とも言えるような景観をつくり出しました。
説明によると、これらのランタンは、きらめく光を通して中国の優れた伝統文化を表現する役割を担っていました。モチーフや構成を通じて、物語や象徴、祝福の意味などが込められ、訪れる人は単に光の美しさを楽しむだけでなく、「文化を歩いて体験する」時間を過ごすことができたとされます。
ランタンは古くから、新年や祝祭を象徴する存在として親しまれてきました。「北京千灯夜」は、その伝統を現代的なスケールと演出で再構成し、世代や国境を超えて共有できる「光の言語」に置き換えた試みとも言えます。
CGTNのライブ配信がつなぐ「現地」と「画面の向こう側」
この「北京千灯夜」をめぐっては、国際メディアCGTNが温榆河公園からライブ配信を行う企画も実施しました。現地に足を運べない人にとっても、オンラインを通じてランタンショーの雰囲気に触れられる機会となりました。
スマートフォンやパソコンの画面越しに、朝陽区の夜空を埋め尽くすランタンの光を眺める──それは、デジタル時代ならではの「新年の過ごし方」です。物理的な距離があっても、同じ光景を同じ時間に見ることで、ゆるやかな一体感が生まれます。
「光の体験」がもたらすもの:2025年を振り返りながら
2025年12月の今から振り返ると、「北京千灯夜」はこの一年のスタートに、象徴的な光のイメージを与えた存在だったとも考えられます。新しい年をどのように迎えるかは、私たちの一年の気持ちの「土台」を決める行為でもあります。
・暗闇の中に現れる光の道を歩くこと
・伝統文化をモチーフにしたランタンから、過去と現在のつながりを感じること
・家族や友人、恋人と同じ景色を共有しながら、新しい年に何を望むかを静かに考えること
こうした時間は、日々の忙しさの中ではなかなか意識しづらい、自分自身や他者とのつながりをそっと照らし出します。
次の新年、あなたはどう迎える?
「北京千灯夜」は、光と文化を通じて新年を迎えるひとつのスタイルを示しました。華やかなカウントダウンや派手なイベントとは少し違う、「歩きながら考えるお祝い」のかたちです。
2026年が近づきつつある今、私たちは次の新年をどのように迎えたいでしょうか。大勢でにぎやかに過ごすのか、静かな場所で一年を振り返るのか、それとも画面越しに世界のどこかの光景を眺めるのか。
北京で行われた「北京千灯夜」の千の灯りは、2025年のスタートだけでなく、「私たちはどんな時間を大切にしたいのか」という問いも、やわらかく照らしていたのかもしれません。
Reference(s):
Live: Explore splendid lantern show in Beijing to embrace the New Year
cgtn.com








