国際ニュース:中国・広西の最長海上橋「Longmen Bridge」がまもなく開通
国際ニュース:中国・広西の最長海上橋「Longmen Bridge」がまもなく開通
中国南部の広西チワン族自治区で建設が進められてきた海上橋「Longmen Bridge」が、まもなく車両通行を開始します。全長6597メートルにおよぶこの橋は、同自治区で最も長い海上橋となり、地域の交通と経済を大きく変える可能性があります。
Longmen Bridgeの基本スペック
Longmen Bridgeは、海の上を長距離で渡る海上橋として設計されています。全長は6597メートルで、そのうち主航路部のスパン(支柱と支柱の間の距離)は1098メートルに達します。
構造は、単径間の鋼製箱桁斜張橋です。箱型の桁(けた)をケーブルで支える方式で、長いスパンを少ない橋脚で支えることができる設計です。海上交通への影響を最小限にしつつ、強度と安定性を両立させています。
2万トン級クルーズ船も通れる航路を確保
この橋は、2万トン級のクルーズ船が通過できるように設計されています。橋の下を通る航路の高さや幅が確保されており、観光クルーズや大型船舶の航行を妨げないよう配慮されています。
海上インフラとして、橋と船舶の共存を前提とした設計になっている点は、港湾や海運の動きと連動した重要なポイントです。地域の港と海上ルートを支える要となることが期待されます。
海上橋建設ならではの主な課題
Longmen Bridgeの建設では、一般的な海上橋と同様に、さまざまな技術的・自然環境的な課題に向き合う必要がありました。代表的なポイントを整理すると、次のようになります。
- 海底が深く、地盤条件が場所によって異なる中での基礎工事
- 潮の満ち引きや海流の変化に対応した安全な施工スケジュール
- 台風シーズンの強風・高波に耐える構造設計と工事計画
- 長大スパンを支えるケーブルや鋼材の精密な製作と架設
- 海水によるさび(腐食)を抑えるための長期的な防食対策
とくに、主航路部のスパンが1098メートルに達する長大橋では、ケーブルの張力管理や桁の変形をミリ単位で制御する必要があります。施工中のわずかなずれが、完成後の安全性や耐久性に影響するためです。
地域にもたらされるインパクト
中国南部の沿岸部では、道路や港、海上橋といったインフラ整備が、物流や観光の基盤を支えています。広西チワン族自治区の最長海上橋となるLongmen Bridgeは、周辺地域の都市や産業エリアをよりスムーズに結びつける役割を担うとみられます。
移動時間の短縮は、通勤や観光だけでなく、物資輸送の効率化にも直結します。クルーズ船が通行できる航路を維持しながら橋を整備することで、海のルートと陸のルートを一体的に活用する新しい交通ネットワークの可能性も広がります。
持続可能なインフラとしての海上橋
大規模インフラは、完成した瞬間がゴールではなくスタートです。これからは、定期的な点検や補修、気候変動の影響を踏まえた長期的な維持管理が重要になります。
海上橋の運用では、次のような視点が鍵となります。
- 環境への影響を抑えつつ、地域経済をどう活性化させるか
- 極端な気象現象に対応するレジリエンス(回復力)の確保
- デジタル技術を使ったモニタリングや予防保全の導入
こうした取り組みが進むかどうかは、今後の国際ニュースやインフラ動向を見ていくうえでも注目すべきポイントです。
2025年12月時点での状況とこれから
2025年12月現在、Longmen Bridgeは「まもなく開通する」段階にあります。開通後は、交通量や経済効果、観光の変化など、さまざまなデータが明らかになっていくでしょう。
広西チワン族自治区で最長となるこの海上橋は、地域の人びとの日常と、アジアの海上ネットワークの両方に静かな変化をもたらすかもしれません。ニュースを追いつつ、その変化を自分なりの視点で捉えていきたいインフラプロジェクトです。
Reference(s):
Live: Guangxi's longest sea-crossing bridge ready to open for traffic
cgtn.com








