中国南部・南寧を流れる邕江 都市のオアシスと交易の歴史
中国南部の広西チワン族自治区・南寧市をゆったりと流れる邕江(Yongjiang River)は、都市の真ん中に残る貴重な「都市のオアシス」です。ビルが立ち並ぶ市街地を縫うように流れるその姿は、忙しい日常の合間にほっと息をつかせてくれる存在でもあります。
邕江がつくる「都市のオアシス」
邕江は、南寧の市街地を優雅に蛇行しながら流れています。水面のきらめきと川沿いの景色は、コンクリートに囲まれがちな大都市に、視覚的なやすらぎと開放感をもたらしています。
都市の中心部を流れる川は、ときに交通や物流のためのインフラとして語られがちですが、邕江の場合、その存在自体が「都市と自然が共にある風景」を象徴していると言えます。
明・清の時代から続く「交易の川」
邕江は、静かな風景の背後に、活気ある交易の歴史も抱えています。明・清(1368〜1911年)の時代には、この川が商人たちの活動を支え、外国からの品物を中国へ運び込み、国内で生まれた商品を外へ送り出す役割を果たしてきました。
南寧を流れるこの川を通じて、多くの商人が行き来し、品物とともにさまざまな情報や人の流れも生まれていたことが想像されます。川の流れは穏やかでも、その上を行き交う船や人々の動きは、当時のにぎわいを物語っていたはずです。
2025年の今も、静かに歴史を見守る存在
2025年現在も、邕江は南寧の都市空間を貫く大きな軸として流れ続けています。川面に映る街の明かりや建物は、時代が変わっても同じ場所を流れ続ける水との対比によって、その移り変わりをより鮮やかに浮かび上がらせます。
「都市のオアシス」であり、「交易の川」でもあった邕江。その静かな流れは、過去と現在をつなぎ、これからも南寧という都市の物語を静かに見守り続けていく存在と言えるでしょう。
邕江から見える都市の姿
邕江をめぐるエピソードは、ひとつの川が都市にもたらす意味を改めて考えさせてくれます。
- 市街地の真ん中に残る自然としての風景
- 外国からの品物を受け入れ、国内の産品を外へ送り出してきた歴史
- 時代ごとに表情を変える都市の姿を映す鏡としての役割
国際ニュースや海外の都市に目を向けるとき、建物や経済指標だけでなく、その土地を流れる川の物語に注目してみると、街の成り立ちや人々の暮らしが、少し立体的に見えてくるのではないでしょうか。邕江は、南寧という都市を理解するための、ひとつの大切な手がかりになっています。
Reference(s):
Live: Yongjiang River, the urban oasis of S China's Nanning City
cgtn.com








