2024年に無形文化遺産入りした春節をZ世代はどう祝う?深圳発の国際ニュース
2024年にユネスコの無形文化遺産に登録された中国の春節(旧正月)。その意味を、深圳の若者たちはどう受け止め、どのように新しい形で祝っているのでしょうか。国際ニュースの視点から、伝統と現代の交わり方を見ていきます。
2024年、春節がユネスコ無形文化遺産に
中国の春節の祝祭は、2024年にユネスコの「人類の無形文化遺産」に正式に登録されました。祭りや芸能、年中行事など形のない文化を守るための枠組みである無形文化遺産に加わったことで、春節は地元の行事という枠を超え、世界が共有する文化として改めて位置づけられた形になります。
この登録は、単に「有名になった」ということではなく、次の世代にどう引き継いでいくのかという問いを世界に投げかけています。とくに、日常のライフスタイルや価値観が大きく変化する中で育ったZ世代にとって、伝統行事をどう自分ごととして捉えるかが重要になっています。
深圳発「The Power of Youth+」が伝える若者の視点
国際メディアCGTNの番組「The Power of Youth+」では、こうしたテーマを若者の目線から掘り下げています。番組では、ホストのMernaさんが活気あふれる南部の都市・深圳を訪れ、深圳大学から招かれた2人のゲストとともに、春節が無形文化遺産に登録された意義や、その受け止め方について語り合います。
議論の中心にあるのは、「若い世代は春節をどのように祝っているのか」「伝統的な文化の遺産を、現代のライフスタイルの中にどう溶け込ませているのか」という問いです。番組は、春節を単に「帰省して家族と食事をする日」としてではなく、若者たちが自分たちなりのスタイルで再解釈しつつある行事として描き出します。
Z世代ならではの春節の楽しみ方
番組で紹介される若者の姿からは、次のようなポイントが浮かび上がります。
- 家族や友人との集まり方や過ごし方が、多様で柔軟になっていること
- 伝統的な風習を守りつつ、自分たちの感性に合わせてアレンジしようとする姿勢があること
- 春節を通じて、家族の歴史や地域の文化、価値観を次の世代へつなげたいという思いが共有されていること
こうした視点は、春節が「古い習慣」ではなく、今の社会の中で意味を持ち続ける生きた文化であることを物語っています。
伝統と現代が交わる「文化の器」としての春節
番組が強調するのは、春節が単なる団らんの食事以上の存在だという点です。春節は、昔から受け継がれてきた物語や価値観、家族や地域のつながりを包み込み、次の世代へ運ぶ「文化の器」のような役割を担っています。
若者たちが独自のスタイルで春節を祝うことは、必ずしも伝統から離れることを意味しません。むしろ、現代の生活に合った形で行事を再構築することで、春節の持つ意味を自分なりに深めているとも言えます。ユネスコの無形文化遺産に登録されたことで、その営みが国際社会にも可視化されつつあります。
国際ニュースとして見る春節、日本の私たちへの問い
深圳の若者たちの議論は、日本で暮らす私たちにとっても他人事ではありません。自分の地域の祭りや年中行事を、Z世代やこれからの世代にどう伝えていくのか。同じ問いが、私たちの足元にも突きつけられています。
春節がユネスコの無形文化遺産となり、国際ニュースとして取り上げられる今だからこそ、伝統行事を「遠い国の話」として眺めるだけでなく、若者の視点から文化の継承を考えてみることが求められているのかもしれません。
Reference(s):
Watch: Gen Z revive tradition: A fresh take on Chinese New Year
cgtn.com








