ハルビン・アジア冬季大会でランタンフェスティバル 光と団らんの夜 video poster
スポーツの国際大会と伝統行事が重なると、どんな景色が見えてくるのでしょうか。2025年、ハルビンでの第9回アジア冬季競技大会と中国のランタンフェスティバルが重なり、アスリートと観客が一緒に楽しむ「光と団らん」の場が生まれています。
ランタンフェスティバルと重なる第9回アジア冬季競技大会
2025年、中国の都市・ハルビンで開かれる第9回アジア冬季競技大会が、中国本土で伝統的に祝われてきたランタンフェスティバルと時期を同じくしています。雪と氷の世界に、色とりどりのランタンが灯ることで、「冬の夢」と「アジアの愛」を同時に感じられる特別な舞台となっています。
中国の英語ニュースチャンネルCGTNは、このタイミングにあわせて大会に参加するアスリートを招き、ランタンフェスティバルを共に祝う企画を行っています。スポーツと文化が交差する試みとして、国際ニュースの中でも注目される取り組みです。
アジアから集うアスリートが灯籠づくり
イベントでは、アジア各地から集まったゲストやアスリートたちが、自分だけのランタン(灯籠)づくりに挑戦します。一人ひとりが灯籠に願いやメッセージを託し、完成したランタンは大会後、それぞれの国や地域へと持ち帰られます。
光るランタンを手に帰路につくことで、競技で得た経験や出会いが「形」となって残ります。メダルや順位とは別のかたちで、アジアの仲間とのつながりを持ち帰ることができる点が、この企画の大きな魅力です。
甘い「タンユエン」が象徴する再会と団らん
参加者は、湯円として知られる「タンユエン」づくりも体験します。丸い団子を一緒に作り、甘い味わいを分かち合う時間は、「再会」や「家族・仲間との団らん」の sweetness(甘さ)を象徴するひとときでもあります。
競技の緊張感から離れ、テーブルを囲んで一緒に料理を作り、食べる。そんな日常的な行為が、国境や言葉の違いを越えて心の距離を縮めていきます。スポーツの現場に、温かい食卓の記憶が重なることで、選手たちの大会体験はより立体的なものになっていきます。
フォークダンスで感じる「生きた伝統」
さらに、参加者は中国本土の豊かな伝統文化に触れ、フォークダンスを実際に学ぶプログラムにも参加します。音楽に合わせて体を動かしながら、笑い声とリズムが自然と輪をつくり、競技中とは異なる一体感が生まれます。
文化を「見る」だけでなく、「やってみる」ことで、その土地の空気感や価値観が体を通じて伝わります。スポーツと同様に、身体で覚える体験は記憶に残りやすく、短い滞在の中でも深い印象を残します。
スポーツと文化が交差する国際大会の役割
国際大会というと、どうしてもメダル数や記録に注目が集まりがちです。しかし、ハルビンでのアジア冬季競技大会とランタンフェスティバルの組み合わせは、スポーツイベントが文化交流の場としても大きな役割を果たし得ることを示しています。
- 競技を通じた「競争」だけでなく、文化体験を通じた「共感」を生み出す
- アスリートや関係者が、それぞれの文化を持ち寄り、新しいつながりをつくる
- 開催地の人々にとっても、自国の文化を見つめ直すきっかけになる
こうした側面は、派手なニュース見出しにはなりにくいかもしれません。しかし長い目で見れば、国や地域を超えた信頼や理解を少しずつ育てていく土台になります。
日本の私たちにとっての意味
日本でも、スポーツと祭りや地域文化を掛け合わせたイベントは各地で行われています。ハルビンでの取り組みは、アジアの一員として、今後どのように国際大会や文化イベントをデザインしていくのかを考えるヒントになりそうです。
灯りをともす、甘い団子を分かち合う、一緒に踊る——そんなシンプルな行為が、アジアの冬を彩り、人と人をつないでいます。ニュースを通じてその様子を知ることは、単なる「遠くの出来事」を追いかけることではなく、私たち自身のアジアとの向き合い方を静かに見直すきっかけにもなるでしょう。
Reference(s):
Live: Celebrate a magical Lantern Festival during Asian Winter Games
cgtn.com








